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周庭氏告発 香港のデモ鎮圧に出動した警官が泥棒!?

(2020年5月25日)

中国政府が北京で開催中の全国人民代表大会(全人代)で、香港で国家分裂や政権転覆の活動を禁じるための国家安全法制度案の審議を開したことに24日、香港で数千人がデモを行い警官隊が催涙弾を発射し180人以上が逮捕されるなど香港は再び騒然となった。そうしたなか、香港の民主化運動の香港衆志(デモシスト)メンバー、周庭(アグネス・チョウ)氏(23)はツイッターで「警官が飲み物を泥棒した」と警官隊の無軌道ぶりを告発した。

周氏はツイッターに24日の大規模デモを鎮圧するために出動した警官が、店から飲料水の入ったペットボトルをお金を払わず持ち出して飲む動画を投稿し「今日のデモの最中、ある警官がコンビニで飲み物を盗んだ。泥棒と一緒じゃないですか」と非難した。

そして翌日には「昨日ツイートした警官が飲み物を盗んだことは、多くの香港人に強く批判され、警察側がこの件について「その後支払った」(subsequently paid) と釈明を出しました。他の映像を見ると、後から違う警官が払いに行ったらしいが、その場で払っていません。香港の法律では、それも犯罪に変わりはないけど… 」とツイートした。

香港ではコロナ感染拡大の対策で、9人以上が公の場に集まることが禁止されており、違反すると6か月以下の禁固刑や2万5千香港ドル(約35万円)の罰金が科せられるという。それでも数千人がデモに参加したことは「国家安全法制」に対する香港市民の怒りとの危機感が深いことを表しているといえそうだ。

周氏は「今日は国家安全法と国歌法に反対するデモがあります。悪法や政権からの弾圧は止まっていません。だから、私たちは引き続き戦わないといけません。たった今、警察は催涙弾を発砲しました」と報告した。

さらに「23ヶ国から、200人以上の国会議員が、中国政府が香港に制定するとした国家安全法への反対声明に署名しました。この法律によって香港の自治、一国2制度、自由、法の支配が侵害されるとの声明です」と訴えた。抗議行動はさらに続くとみられ、27日から28日にかけて再び市民と警察が衝突する可能性が高まっているという。