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大坂なおみがジョージ・フロイドさん死亡事件にSNSで抗議

(2020年6月2日)

黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に押さえつけられて死亡した事件で全米に抗議デモが広がるなか、女子テニスの大坂なおみ(22)も自身のツイッターやインスタグラムで今回の事件に声を上げた。

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#justiceforgeorgefloyd

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大坂は自身のインスタグラムに死亡したフロイドさんが描かれた絵の前にたくさんの花束などが置かれた写真や市民の抗議行動の写真などを投稿して「#justiceforgergefloyd」 (ジョージ・フロイドさんに正義を)のハッシュタグをつけた。

さらにツイッターで、略奪を批判するだけの人に「事件が起きてから1週間ツイッターで幽霊のようだった人たちが、略奪が始まったとたんに1時間ごとに素早く感想を更新している」と皮肉を込めツイート。そして「略奪についてツイートする前に武器を持っていない黒人の死についてツイートして」とコメント。そして「あなたに何も起きてないからといって何も起きていないという事を意味しない」と抗議の声を上げることを訴えた。

また、1日のツイートでは2016年、試合前の国歌斉唱で起立せず立膝で人種差別に抗議の意思を表明した元NFLサンフランシスコ・フォーティナイナーズのスター選手コリン・キャパニック(32)の当時の写真を投稿した。キャパニックは今回の事件に「礼節が死んだとき、反乱が起きるのは唯一の必然的な反作用だ」などとSNSで抗議運動を支持するコメントを発表していた。

NBAワシントン・ウィザーズの八村塁(22)は、自身のツイッターで「有色人種の不当殺害はもう二度と許さない」「有色人種に対して非常な政治家はもう二度と許さない」などど事件に強く抗議する所属ワシントン・ウィザーズの選手たちの共同声明をリツイートした。

■ジョージ・フロイドさん事件

米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日(現地時間)、白人警官デレク・ショーヴィンがフロイドさんがニセ札を使用した疑いで身柄を拘束したときに、フロイドさんを地面に押し付けひざでフロイドさんの首を圧迫。フロイドさんが「息ができない」「立たせて」「お願い」などと懇願したが無視して8分46秒首をひざで押さえ続けフロイドさんを死亡させた。ショーヴィンは解雇され、第三級殺人罪と第二級過失致死罪で訴追された。しかし遺族は「第一級殺人だと思った」と不満をあらわにし、現場にいて死亡事件に関与していたとされるほかの3人の警官が逮捕されていないことなどから抗議デモが全米の140以上の都市に広がり、一部が暴徒化してパトカーへの放火や略奪も起きている。トランプ大統領は「略奪が始まれば銃撃が始まる」と武力行使をちらつかせ、反発をあおる結果になっている。トランプ氏の支持率は下がり、11月の大統領選挙の対抗馬で民主党のバイデン前副大統領がリードする事態になっているという。