ジョージ・フロイドさん殺害事件の元警官1人が保釈金７５万ドルを納付して保釈

米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさん（４６）が白人警官に首を膝で押さえつけられ窒息死した事件で逮捕・訴追された４人の元警官のうち１人が１０日（現地時間）、７５万ドル（約８０００万円）の保釈金を納付して保釈された。

米芸能サイト「TMZ」によると、米ミネソタ州のへネピン郡刑務所から保釈されたのはトーマス・レーン被告。同事件ではフロイドさんの首を膝で押さえつけて死亡させたデレク・ショーヴィン被告が第2級殺人罪と第2級過失致死罪で訴追され、事件現場にいて事件に関与したレーン被告とJ・アレクサンダー・クエン、トウ・サオの３人が、第2級殺人の幇助と第2級過失致死の幇助で訴追された。４人は有罪となれば最高で４０年の禁固刑になる可能性があるという。

レーン被告はミネアポリス警察署の新人警官だったという。事件に関与したことで解雇された。同被告らの弁護のために立ち上げたウェブサイトで寄付を集めていたという。保釈金はそこから拠出したとみられる。

レーンの弁護士は、レーン被告はジョージ・フロイドさんを助けるためにできる限りのことをしたと主張しているという。レーン被告は地面にうつぶせにされたフロイドさんを横向きにすることを提案したがデレク・ショーヴィン被告がそれを拒否したと主張しているという。しかし、レーン被告はフロイドさんを押さえつけることにも関与していたとされる。そしてほかの警官のように、ショーヴィン被告が8分４６秒の間、フロイドさんの首を膝で押さえつけていた間、その行為をやめさせるために何もしなかったとされた。