黒人男性が白人警官に背後から7発撃たれ下半身不随　３人の子供が目の前で父親が撃たれるのを目撃し重度のトラウマ

米サイト「TMZ」によると、ブレイクさんの弁護士ベン・クランプら弁護団はブレイクさんの容態について報告した。銃弾が脊髄を損傷して下半身不随になり、医師は「再び歩くには "奇跡 "が必要だ」と言っているという。ブレイクさんは銃撃後に緊急手術を受け、 大腸と小腸を切除したという。胃に穴が開いていて、肝臓、腎臓、腕にも損傷があるという。再手術と長く困難なリハビリが待っているという。

ブレイクさんの家族は警官の責任を問う民事訴訟を準備しているという。また警官の解雇と殺人未遂容疑での逮捕と訴追を求めている。

白人警官はブレイクさんがSUVから降りて反対側のドアを開けて子供を車から降ろそうとしたときに、背後から７発銃撃した。そのとき車の後部座席にいた3人の子供は目の前で父親が撃たれるのを目撃したという。子供たちは悲鳴をあげ重度のトラウマを負っていて、親戚の世話になっているという。ブレイクさんはけんかの仲裁をしていたという。武器などは持っていなかった。同サイトは「ジェイコブ・ブレイクは黒人であるという「罪」のために白人警官に7発撃たれた」と報じた。

「＃BlackLivesMatter」(黒人の命も大切だ)の公式インスタグラムでは、事件の瞬間を撮影した動画を投稿し「警察に何度も撃たれて助かったジェイコブ・ブレイクに 祈りと愛と光を送ります。彼は丸腰でした。ニュースや近所の人によると、銃撃された被害者は２人の女性の喧嘩を止めようとしていたとのことです」などと報告して警官を非難した。

米ミネソタ州ミネアポリスで４月２５日（現地時間）、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官にひざで首を押さえつけられ窒息死した事件があった。この事件をきっかけに人種差別に抗議する「＃BlackLivesMatter」（黒人の命も大切だ）の代位規模なデモが全米に拡大した。
６月には米ジョージア州アトランタで黒人男性が警官に背後から3発撃たれて死亡する事件があり警察署長が辞任した。