安倍元首相銃撃 銃撃犯「安倍元首相に不満があり殺そうと狙った」

(2022年7月8日16:50)

安倍元首相銃撃 銃撃犯「安倍元首相に不満があり殺そうと狙った」
安倍晋三元首相(Instagram/@shinzoabe)

8日午前11時半ごろ奈良県の近鉄・大和西大寺駅付近で応援演説を行っていた安倍晋三元首相(67)が背後から男に2発銃撃されて、心肺停止の状態になった。現場で取り押さえられた山上徹也容疑者(41)は元海上自衛隊員で「安倍元首相に不満があり殺そうと狙った」といった趣旨の供述をしているという。参院選投・開票日2日前に起きた元首相銃撃事件に日本列島に衝撃が広がっている。

「NHK NEWS WEB」によると殺人未遂の疑いで逮捕された奈良市に住む職業不詳の山上徹也容疑者(41)は警察の調べに「安倍元首相に不満があり、殺そうと思って狙った」という趣旨の供述をしているという。「安倍元首相の政治・信条に対する恨みではない」とも供述しているという。ではいったんどんな不満があったのか?また単独犯なのか?謎も残っている。同容疑者は2005年まで3年間、海上自衛隊に所属していたという。銃撃に使用したのは手製の銃だったという。

ドクターヘリで橿原市にある奈良県立医科大学附属病院に移されて治療を受けている安倍元首相は、首の右側に銃創や出血があり左胸に左胸に皮下出血があり、心肺停止状態だという。

安倍元首相銃撃 銃撃犯「安倍元首相に不満があり殺そうと狙った」
緊急会見する岸田首相(NHKテレビから)

■岸田首相緊急会見の内容「背景をしっかり確認することも大変重要だ」

岸田首相は首相官邸で緊急会見して「奈良県において安倍晋三元総理が銃撃をされ、今現在深刻な状況にあると聞いております。今懸命の救急措置が行われていると承知しております。まずは安倍元総理がなんとか一命をとりとめて頂くよう心から祈りたいと思っています」としたうえで「今回の犯行の背景についてはまだ十分把握できてはおりませんが、いずれにせよ、民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことはできないと思っています。最大限、厳しい言葉で非難いたします」と犯行を非難した。そして「今回の犯行について、犯人像、あるいは背景について、まだ十分に把握できていないが、今後、警察の捜査などをしっかりと確認しなければならない。背景をしっかり確認することも大変重要だと認識している」と述べた。
そして「政府としては今後あらゆる事態を想定し対応できるよう万全の対応をしていきたいと思っています」と述べた。また記者団から事件の今後の政局への影響について聞かれ「今懸命の救急救命措置が行われている最中ですので、今後の政局に与える影響等は今触れるべきではないともいますし、私自身もそうしたことを考えてはおりません。まずはこの厳しい状況に対して救命措置等がしっかりと行われ、政府としてはあらゆる事態に対応できる万全の措置を用意する、これが第一であると思っています」と語った。