バイデン大統領、同性婚保護法に署名 サム・スミスらがホワイトハウスで祝福パフォーマンス

(2022年12 月14日11:45)

米バイデン大統領は13日(現地時間)、同性婚と異人種間婚を恒久的に保護する「結婚尊重法案」に署名した。サム・スミスらが同法成立を祝いホワイトハウスでパフォーマンスを行った。米メディアが報じた。

米サイト「TMZ」によると、この法案は「Respect for Marriage Act」(結婚尊重法案)と呼ばれ、あらゆる人種や性的指向の夫婦に対する保護を成文化し、連邦政府が50州すべてでこれらの結婚を承認するよう求めている。バイデン大統領が署名して成立した。この法案は、下院では258対169、上院では61対36で可決していた。

バイデン大統領、同性婚保護法に署名 サム・スミスらがホワイトハウスで祝福パフォーマンス
ホワイトハウスで歌ったサム・スミス(Instagram/@samsmith)

ホワイトハウスでは、同法の成立を祝うため、数人のゲストとミュージシャンを招いてイベントを開催した。サム・スミスはノンバイナリーを自認しており、ヒット曲「Stay With Me」"を歌った。シンディ・ローパーは、彼女の代表曲「True Colors」を唄った。他にも、ゲイの合唱団などが出席。チャック・シューマー上院議員、ナンシー・ペロシ下院議員らがあいさつしたという。

署名式でバイデン大統領は、同法はあらゆるアメリカ人にとって大きな意味を持つと述べ、愛する人と結婚できることの重要性と、その権利が連邦政府のもとで法律により保護されることの意義を強調したという。

結婚尊重法は、連邦裁判所で保守的な判事が増えた(トランプ前大統領の負の遺産ともいわれる)ことで、同性婚を合法とした2015年の「オーバーグフェル対ホッジス」の判決と、1967年の「ラヴィング対ヴァージニア州」の判決が覆される可能性に対する安全装置として機能することを意図しているという。前者は同性カップルに異性カップルと同じ結婚の権利を認し、後者は異人種カップルに結婚の権利を認めた。