米紙「WBCを締めくくるのにこれ以上のものは望めなかった」 トラウト「彼は最後にいい球を投げてくれた。彼に脱帽だよ」 A・ロッドも大谷を祝福

(2023年3月23日11:45)

米紙「WBCを締めくくるのにこれ以上のものは望めなかった」 トラウト「彼は最後にいい球を投げてくれた。彼に脱帽だよ」 A・ロッドも大谷を祝福

WBC決勝戦のドラマを報じた米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)

大谷が43センチ曲がったという魔球スライダーで米チームのキャプテンでエンゼルスの同僚のトラウトを空振り三振に仕留め、侍ジャパンが劇的な優勝を遂げ、14年ぶりに世界一を奪還した21日(日本時間22日)のWBC決勝戦(米マイアミ、ローン・デポ・パーク)は、日本列島を興奮の渦に巻き込んだが、米ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「WBCを締めくくるのにこれ以上のものは望めなかった」と伝え、大谷や日本チームを称賛した。

同紙は「日本チームのスター選手、大谷翔平は、おそらく史上最高のオールラウンドプレーヤーで、過去四半世紀で最も注目を集めたスター選手として、アメリカチームのキャプテン、マイク・トラウトと対決し、どの野球大国が最も強いかを決定した」と伝えた。

さらに「この対決は、世界中のファンの注目と想像を集めた大会において、まるでハリウッドのシナリオから飛び出してきたかのようだった」と指摘。

トラウトは「誰もがこの対決を見たがっていた。だが僕が望んでいたようにはいかなかったよ」といい「彼は最後にいい球を投げてくれた。彼に脱帽だよ」と大谷を称えたという。

大谷は「僕が彼をアウトにしようが、彼が僕からヒットを打とうが、後悔したくなかった。最高の投球をしたかった」と語ったという。

米代表のデローザ監督は、この大会を「これは本物だ」といい「あの場所で、2人のベストプレーヤーがチームメイトとして角を突き合わせる…普通はそんなことはあり得ない」と語った。そして「彼らは厄介な奴らを連れてきていた」と語ったという。

そして同紙は「日本は最も厄介な選手を最後まで温存した。そして、それは素晴らしい、ほとんど非現実的な結末をもたらしたのである」と伝えた。

■元ヤンキースの主砲「現代のベーブ・ルース」

ヤンキースの元主砲「A・ロッド」として知られ、現在は野球解説者のアレックス・ロドリゲス(47)は、決勝後のフィールドで大谷とのツーショット写真を自身のインスタグラムに投稿して「現代のベーブ・ルースと。おめでとう、優れた技能のパフォーマンスを見せたしショーヘイ・オオタニ。日本」と、日本の劇的優勝をけん引した大谷を祝福した。