ガーシー被告、検察側が懲役4年求刑 綾野剛が意見陳述書「俳優のイメージををめちゃくちゃにされた。厳重な処罰を」

(2024年2月9日11:00)

ガーシー被告、検察側が懲役4年求刑 綾野剛が意見陳述書「俳優のイメージををめちゃくちゃにされた。厳重な処罰を」
ガーシー被告(Instagram/@gassyy_ch)

ユーチューブで俳優の綾野剛(42)らを繰り返し脅迫したとして暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの罪に問われた元参院議員ガーシーこと東谷義和被告(52)の論告求刑公判が8日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役4年を求刑した。弁護側は執行猶予付き判決を求め、3月14日に判決の予定。

ガーシー被告は2022年2月から8月にかけて、ユーチューブに配信した動画で綾野剛と所属事務所の代表、実業家、デザイナーの4人を常習的に脅迫し、このうち2人の刑事告訴を取り下げさせようと、「絶対許さん」などと脅したとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの罪に問われている。

検察は、30人以上の俳優やアイドルへの脅迫をインターネット上で配信して1億円以上の莫大な利益を上げたなどと指摘し、「社会問題化するネット上での誹謗中傷を象徴する事件で極めて悪質」として懲役4年を求刑。
弁護側は脅迫の常習性を否定し、反省しているなどとそて執行猶予付きの判決を求めた。ガーシー被告は「もう2度とこのようなことはしないと誓います。本当に申し訳ございませんでした」と述べた。

公判では綾野剛の意見陳述書を検察が読みあげ、「俳優としてのイメージをめちゃくちゃにされた。契約の打ち切りなどもあった。俳優を続けられないのではないかと思った。許すことができない」などとして「厳重な処罰を求める」と訴えたという。

裁判はこの日で結審して、3月14日に判決が下される予定。「一般的には執行猶予が付くのは求刑3年以下のケースが多いといわれており、求刑4年となると実刑になる可能性も出てくる」(法曹関係者)との見方もあり、判決の行方が注目される。