ケイティ・ペリーに3億円の支払い命令 巨額賠償金の根拠と内訳とは?

(2019年8月5日)

米人気歌手ケイティ・ペリー(34)の「ダーク・ホース」が盗用だとしてラッパーのフレイムことマーカス・グレイ(37)が損害賠償を求めて提訴した裁判で、ロサンゼルスの連邦地裁陪審は1日(現地時間)、ペリーやレコード会社に計278万ドル(約3億円)の支払いを命じて波紋を広げている。ペリーは上訴する方針だが、3億円の巨額賠償金の根拠とは?

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米芸能サイト「TMZ」によると、ラッパーのフレイムは、ペリーの2013年のヒット曲「ダーク・ホース」が自分が制作したクリスチャン・ラップ(キリスト教の信仰を歌ったもの)「ジョイフル・ノイズ」を盗用したと主張し、ケイティやプロデュ―サーのドクター・ルーク、ほかの7人のソングライター、キャピトルレコードを訴えていた。

グラミー賞にノミネートされたフレイムの「ジョイフル・ノイズ」はケイティに「ダーク・ホース」がリリースされた6年前の2008年に制作されたという。フレイムは先月ニューシングル「Capes」をリリースしてツイッターでも同曲を公開している。

ペリーは裁判で、フレイムの曲は聞いたことがなく「誰でも利用可能であるべき音楽のアルファベットを自分のものにしようとしている」と主張したが、陪審員は著作権侵害を認めた。 「ジョイフル・ノイズ」は2008年にユーチューブにアップされて数百万回のビューを記録しており、ケイティが見る機会はあったと判断されたという。

「ダーク・ホース」で得た利益をケイティらが320万ドル(約3億3000万円)、キャピトルレコードが3100万ドル(約33億円)と算定して、「ジョイフル・ノイズ」は総額278万ドルをもらう権利があると判断したという。ケイティは55万ドル(約5800万円)の支払いを命じられ残りの大半はキャピトルレコードに支払いを命じた。