「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」ジョニー・デップが”悪魔的”存在感

(2018年11月29日)

  • ファンタスティック・ビースト
  • 「ファンタスティック・ビースト」(TOHOシネマズ渋谷)

「ハリー・ポッター」シリーズの生みの親J・K・ローリングの「幻の動物とその生息地」が原作で、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の続篇。前作に続いてローリングが脚本を担当した。

主人公の魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)はアメリカからイギリスに戻るが、前作でアメリカ合衆国魔法議会がとらえた強力な魔法使いのグリンデルバルト(ジョニー・デップ)が欧州に身柄を移送中に脱獄して行方をくらましたことを知る。ニュートはロンドンで恩師のホグワーツ魔法魔術学校の校長ダンブルドア(ジュード・ロウ)と再会し、グリンデンバルトの追跡を引き受けることになる。ニュートはクイニー(アリソン・スドル)とその恋人のダン・フォグラー(ジェイコブ・コワルスキー)らとともにパリに行き、グリンデンバルトを追跡する。

アヒルのようなくちばしをしたニフラーなどユニークな魔法動物が飛び交う“ファンタビ・ワールド”は子供も大人も楽しめるエンターテインメントになっている。そしてデップの存在感は強烈で、悪魔性を漂わせてニュートたちの前に立ちふさがるところが見どころの一つになっている。11月24,25日の週末の動員数で「ボヘミアン・ラプソディ」を抑えて初登場1位と好スタートを切り、正月映画の本命となりそうだ。 (11月23日公開)