「エリック・クラプトン~12小節の人生~」
”ギターの神様“の波乱の半生

(2018年11月30日)

  • エリック/クラプトン
  • 「エリック・クラプトン~」
    (渋谷区のシネクイント)

「いとしのレイラ」「ティアーズ・イン・ヘヴン」などの数々の名曲で知られる”ギターの神様“エリック・クラプトン(73)のギタリストとしての音楽活動の変遷と波乱に富んだ私生活を貴重なアーカイブ映像と共に追跡したドキュメンタリー映画。

まずは、1960年代にルースターズ、ヤードバーズ、クリームといったロックミュージック・シーンの最先端を行くバンドで活動する初期のクラプトンが当時のフィルムで紹介される。ブルースに傾倒し、同時代に一世を風靡したビートルズ、ローリングストーンズなどとは異次元のクラプトンのすごさに改めて驚かされる。クリーム時代の実験的な即興演奏の映像は鳥肌ものだ。 1968年のクリーム解散後の「いとしのレイラ」やビートルズとの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィ―ブス」のレコーディング風景なども紹介されている。

そして、親友のジョージ・ハリスンの妻パティへの恋と略奪結婚、破局。さらにはドラッグとアルコールにおぼれた日々、最愛の息子コナーの高層マンション53階からの転落死と、その悲劇を乗り越え天国のコナーに贈った「ティアーズ・イン・ヘヴン」などなど、インタビュー映像も含めてクラプトンの波乱の半生がスクリーンに再現される。(2018年11月23日公開)