「アリー/スター誕生」ガガが歌と愛と苦難の人生を熱演

(2018年12月21日)

  • アリー・スター誕生
  • 「アリー/スター誕生」
    (新宿ピカデリー)

1937年の「スタア誕生」以来何度か映画化された題材をレディ・ガガ主演、ブラッドリー・クーパー主演・監督のコンビでリメイクした話題作。ガガが人気カントリー歌手ジャクソン・メイン(クーパー)に歌の才能を見出されて成功をつかむアリーのサクセスストーリーと、ジャクソンとの愛と苦悩の波乱の半生を熱演している。

カントリー歌手として国民的人気があるジャクソン・メインは酒とドラッグにおぼれる生活を送っていたが、ドラッグ・バーで歌うアリーに心を動かされ、次のコンサートにアリーを呼んでステージに上がらせる。ジャクソンの熱意に負けて歌ったところ圧倒的な歌唱力で喝采を浴び、ジャクソンのツアーに同伴して歌うようになり、2人は恋に落ちる。やがてアリーはスカウトされポップス歌手に転身してスターの階段を駆け上がり、グラミー賞にノミネートされるが、一方のジャクソンはアリーの転身を快く思わず酒浸りになり2人の間に亀裂が深まる。

ガガ扮するアリーのライブシーンは圧巻だ。またクーパーのギターを弾きながらの熱傷も迫力がある。そして、2人の起伏に富んだ濃密なラブストーリーとミックスして見どころが多い作品になっている。クーパートとのベッドシーンやガガの入浴シーンにも注目だ。「今年No1!ガガの演技は、アカデミー賞女優賞に値する!」(ニューヨーク・ポスト紙)と早くもアカデミー賞有力候補との下馬評が高く、ガガのオスカーの行方も注目される。(2018年12月21日公開)