ホラー映画「ヒッチハイク」完成披露舞台挨拶 大倉空人、中村守里、平野宏周、川﨑麻世ら登壇

(2023年5月16日12:00)

ホラー映画「ヒッチハイク」完成披露舞台挨拶 大倉空人、中村守里、平野宏周、川﨑麻世ら登壇
舞台あいさつに登壇した、左から山田監督、平野宏周、大倉空人、川﨑麻世、中村守里(15日、都内で)

映画「ヒッチハイク」(7月7日公開)の完成披露舞台挨拶が15日、都内で行われ、山田雅史監督、大倉空人、中村守里、平野宏周、川﨑麻世らが登壇した。

かつて一世を風靡した、2ちゃんねるオカルト版スレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」(通称“洒落怖”)。体験談、伝聞、創作等が入り交じり、とにかく怖い話に眠れない夜を過ごしたネット住民が続出。そして、今もなお語り継がれる数々の話が、「きさらぎ駅」や「樹海村」などの映画化により再び脚光を浴びている。そして、“洒落怖”の中でも最もトラウマになると怖れられ、多くのまとめサイトで殿堂入りを果たしている「ヒッチハイク」が映画化された。

メガホンを取ったのは「コープスパーティー」シリーズなど数多くのホラー映画を手掛けた山田雅史。脚本は「きさらぎ駅」の宮本武史が担当した。辺鄙な山道でヒッチハイクをしたばかりに、狂気の一家に追われる若者たちの末路が、ついにスクリーンで明らかになる。

大倉は、「僕が演じた山崎健は、母親からの過干渉にすごくストレスを感じて、そこから友達の和也とヒッチハイクをするところから物語が始まります。それぞれの想いが交錯して繰り広げられる映画になっていますので最後まで楽しんでいってください」と語った。

中村は「私が演じた清水涼子は、ヒッチハイクに対しては警戒心があって、慎重気味で、控えめな女の子で、ヒッチハイクの原作には私のキャラクターは存在していなかったんですが、映画化するにあたって追加されたキャラクターなので、私が演じた涼子がどう物語に絡んでくるのか楽しみにしていただけたら嬉しいです」と緊張気味に話し、大倉から「緊張してる?」と聞かれる場面もあった。

平野は「僕が演じた和也は女好きで、ムードメーカーでチャラチャラしたキャラクターなのですが、作品ではキーパーソンになっていたり、キャラクターそれぞれがどういう想いでヒッチハイクをするのか、是非皆さん楽しみにしていてください。俺めっちゃかっこいいんで」といい観客たちの笑いを誘った。

山田監督は「この作品は12月、とんでもなく寒い中で撮りました。キャスト・スタッフみんな力を合わせて頑張って作った作品ですので、たくさんの方に観てほしい」とコメントした。

「撮影中の怖いエピソードは?」をMCから聞かれて、大倉は「撮影中はホラー映画とは思えない程明るく、温かく、ワイワイしていました。宏周がムードメーカーになってくれてスタッフやキャストに話かけてくれてすごい温かい現場になった。中村さんとは過去の作品で共演していてめちゃくちゃ楽しい現場でしたね」と仲のいい現場だったと語った。

続けて平野は「撮影中に1つ怖いことがあって、たまたまオフが1日あってロケ地が温泉地なので、サウナに行ったら気持ちよくてトロトロしていたら、ぱっとドアが開いて、え!コワって思ったら裸の山田監督がいてびっくりしました!」と告白し、山田監督も思わず「裸の付き合いでしたね!」とコメントし会場には笑いが起きた。

撮影中のエピソードを聞かれた中村は、「二人と逃げるシーンがあったんですが、足が速くて、追いつくのに必死でした...」と話し、そのエピソードを知らなかった平野は「その追いつけないシーンを改めて観てみよう!」と新たな映画の見方を明かした。

大倉は山田監督について「自由にやってみて、という感じの監督です。1回でオッケーが出た時もありました」と明らかにし、山田監督は「枠だけ決めてそこで自由にやってもらった方がお芝居は面白いので...」との演出術が明らかにした。

そして、ジョージ役を演じた川﨑麻世が、スイス民謡の「おおブレネリ」を声高らかに歌い、会場に手を振りながら登場した。本作ならではの演出に会場からは拍手や歓声が上がった。登壇するや否や、昨日(6月14日)二十歳の誕生日を迎えた中村に花束を渡すサプライズ。中村は驚きながらお礼を伝え、「二十歳になりました!」とコメントした。

川﨑は、「スイス民謡の“おおブレネリ”という曲で、作品の中でとっても重要な歌になりますので、皆様楽しみにしてください!」とコメント。自身の役柄を聞かれた川﨑は、ストーリーを知っていながらでも試写で観て怖かったです。ジョージは日本人なのに、ジョージという名前で、なぜかカウボーイの格好をしてるんですが、原作に忠実にと監督からの案でやりました。ジョージファミリーはとても不気味なのですが、その不気味さを楽しんでほしいです。」と自信の役柄をアピール。

撮影中に怖かったエピソードを聞かれると、「撮影現場が怖かった」と即答した川﨑。「トイレが仮設のトイレで怖く、何が出るか分からないので、行きたい人は団体で行っていた。小道具も指や内臓が落ちていてびっくりすることが多かった。一人で現場を歩くと怖いから、みんなで明るい話をしていた」とホラー現場ならではの体験を語った。

「初主演となった大倉さんへ大先輩の川﨑さんからアドバイスをいただないでしょうか?」と振られると川﨑は「アドバイスなんていらない程、この人は素晴らしいですよ。台本を読み込んでいて、監督にこういった方がいいのではないか、と演技プランをしっかり立てられて、今日もヒッチハイクポーズはこれにしましょう!と自ら率先してくれてリーダーシップも取れるし、どうすれば演技がうまくいくかなとちゃんと考えてくる勉強家な素晴らしい役者です!」と激励のメッセージをもらった大倉さんは「いや、ただのでしゃばりですよ...」と謙遜しながらも、「お言葉をいただけて嬉しいです。クランクアップの時に、川﨑さんから空人の演技は最高だから残りの撮影も自信をもって撮影に臨んでね」と川﨑言葉をかけられたことを明かした。

最後に大倉が代表して挨拶。「本日は皆さん短い時間でしたが、本当にありがとうございました。見てわかるようにスタッフの皆さん、キャスト一丸となって、楽しく、仲良く撮影しました。今回の作品は、それぞれの登場人物の成長を感じられます。そして、人間が境地に立った時、どのような行動を見せるのか、ここが見どころかなと僕は思っています!ホラー映画ファンの皆さんも、ホラー映画が苦手な皆さんでも楽しめるような作品になっていると思いますので、今年の夏は、『ヒッチハイク』で身体冷やしましょう~!本日はありがとうございました」と笑いを交えて感謝の気持ちを告げ、観客からの大きな拍手の中、舞台挨拶は幕を下ろした。

ホラー映画「ヒッチハイク」完成披露舞台挨拶 大倉空人、中村守里、平野宏周、川﨑麻世ら登壇
「ヒッチハイク」ポスタービジュアル

【STORY】
異次元の山奥で繰り広げられる惨劇の一夜。その車には、絶対に乗ってはいけない―。大学生の涼子(中村守里)と茜(高鶴桃羽)は、ハイキングの帰りに山道で迷ってしまう。やっとバス停に辿り着いたものの、バスが来る気配は全く無かった。さらに、涼子は足を怪我しており、茜の彼氏も飲み会で迎えに来られないらしい。ふたりは、意を決してヒッチハイクをすることに。こんな山奥で無謀にも思えたが、運良く一台のキャンピングカーが停まる。運転席から降りて来たのは、時代錯誤のカウボーイの格好をしたジョージと名乗る男(川﨑麻世)。ジョージは快くふたりを受け入れ、車内へと誘う。そこには、ジョージの家族も同乗していたが、どこか異様な雰囲気が漂っていた―。一方、過保護な親にウンザリしている健(大倉空人)は、悪友の和也平野宏周)を誘い同じ山でヒッチハイクの旅をしていた―。

出演:大倉空人 中村守里 平野宏周 高鶴桃羽 速水今日子 結城さと 花結城こと 乃保田泰志/細田善彦 川﨑麻世
監督:山田雅史 脚本:宮本武史
製作:BBB/ニューセレクト 配給・宣伝:アルバトロス・フィルム 宣伝協力:ブラウニー
2023年/日本映画/日本語/シネスコ/PG12
©2023「ヒッチハイク」パートナーズ
公式HP:http://hitchhike-movie.com 公式Twitter:@hitchhike0707
(2023年7月7日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー)