エマ・ストーン主演「哀れなるものたち」 第80回ベネチア国際映画祭の金獅子賞

(2023年9月11日22:00)

エマ・ストーン主演「哀れなるものたち」が第80回ベネチア国際映画祭の金獅子賞
「哀れなるものたち」米国版ポスタービジュアル(Instagram/@poorthingsfilm)

第80回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で最高賞の金獅子賞はエマ・ストーン主演の「哀れなるものたち」(原題:Poor Things)が受賞した。濱口竜介監督の「悪は存在しない」はそれに次ぐ銀獅子賞(審査委員賞)を受賞した。9日(現地時間)に授賞式が行われた。

同作は、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名小説を映画化した作品で、ビクトリア王朝の英国を舞台に、エマ演じる主人公のベラが、夫の虐待に苦しみ自殺を図るが、天才科学者によって蘇生され、身ごもっていた子どもの脳を移植されるという異色の物語。

ベラは、性的解放の冒険者を演じており、噂によるとこの作品はかなり官能的で、エマは生々しいベッドシーンを演じているという。

べネチア国際映画祭で行われた記者会見でヨルゴス・ランティモス監督は「エマはカメラで見せたかった生々しいセックスを演じるという点で、あらゆる段階を共有した」と語った。フルヌードのようだという。

「哀れなるものたち」はコロラド州のテルライド映画祭とイタリアのベネチア国際映画祭で上映され、絶賛を浴びたという。米俳優組合のストライキでプロモ-ション活動ができないため、エマは同映画祭には出席せず、9月8日の全米公開が12月8日公開に延期になった。

観客はこの映画をセンセーションと呼び、エマは間違いなく2024年のアカデミー賞主演女優賞の最有力候補になるだろうと予想している。ベネチア国際映画祭の金獅子賞の余勢をかって「ラ・ラ・ランド」(2016年)以来2度目のアカデミー賞主演女優賞得なるか注目される。