映画「TOKYO,I LOVE YOU」公開記念舞台挨拶　 羽谷勝太、坂井翔、下前祐貴、島津見、西村成忠、中島央監督が登壇　山下幸輝リモートで登場

映画「TOKYO,I LOVE YOU」の公開記念舞台挨拶が11 日、東京・新宿ピカデリーにて開催され、キャストの 羽谷勝太、坂井翔、下前祐貴、島津見、西村成忠と、中島央監督が登壇。主演の山下幸輝はリモートで登壇した。

本作は、東京を舞台に、恋人・家族・友情の３つの愛を描いたオムニバスストーリー。 監督は、アメリカで映画製作を学び、アメリカ人のキャスト・スタッフで製作した自身初監督短編作品 『リリィ』が、 世界中の映画祭で幅広く上映され、数々の賞を受賞した中島央。余命3 ヶ月と診断された親友シモンを助けるため、 ダンス大会に挑戦する主人公リヒトを山下幸輝、リヒトの幼馴染・レイを島津見が演じ、ユージン役に下前祐貴、ダン 役に西村成忠、ノア役に坂井翔、ハル役の羽谷勝太など、フレッシュな顔が揃った。

この日は、第三章のお台場篇のメンバーが集結。公開を迎え、羽谷は「まずは無事に公開できたことを本当に嬉しく 思います」と安堵の笑みを浮かべつつ、「僕は映画のメインの役どころを務めるのが初めてですが、SNS で発信した り、友達に映画の話をしたら『絶対に観に行く』って言ってくれて。そうしたら昨日、公開したばかりなのにもう『観て きたよ』『面白かったよ』という声がたくさん届いて。やっと皆さんに形となって届いたんだなと、今実感しています」 と感慨深げに語った。

下前も「僕を普段から応援してくださっている皆さんからも『観たよ』と言ってくださって凄く嬉しい言葉をかけても らいました」と満面の笑みを浮かべ、西村は「僕はおばあちゃんが特に喜んでくれていて。家族も学生時代の友人た ちも喜んでくれたので、仕事でそういうことができてとても嬉しく思っています。これからも頑張っていきたいです」 と周囲の反応を心から喜んでいた。

坂井と島津は本作が映画初出演となったが、坂井は「両親が昨日僕に内緒で観にいってくれたんです。感想を聞い たら『翔のまんまだった』と。面白かった、凄い良かったと言ってもらって、次に繋がる貴重な経験ができたなと思い ました」と満足気。 島津は「映画に出演することを友達や親せきにも言ったんですが、みんな『観るよ』と言ってくれて、頑張っている僕 を応援してくれているから観にきてくれるということが初めてだったので、これも１つの愛だなと感じました」と、映 画のテーマに絡めて語った。

中島監督も周囲の反響を受け「嬉しいですね」と一言。「特に私は東京生まれで今回の映画はすごく思い入れがあったの で。東京にいる人たちは本当に素晴らしくて、今の東京の人たちの姿をしっかりと描きたいと思っていた」と、作品 への思いを語った。そして「僕のビジョンをちゃんと汲み取ってくれた。みんなの演技に圧倒されました。今日（この会場に は）みんなのファンの方がいると思いますが、１つ言えるのは、誰よりも彼らのファンは僕です」と、キャストたちに感 謝の気持ちを伝えていた。キャスティングについても、「みんなが役そのもの」と大満足だった様子だった。

撮影時にもたくさんの思い出があったようだが、羽谷は「テリー伊藤さんとの共演は緊張しましたが、めちゃくちゃ優 しい方でした。でも、威厳のある父親を演じたら本当に怖いですけど(笑)。抱きしめるシーンのとき、本当に泣きそう になりました」と振り返った。

下前と西村は「路上ライブのシーンが凄く印象的でした」とし、「ロケーションが良かった。 海をバックに歌っているシーンでは本当に素敵。監督のテンションがめちゃくちゃ上がっちゃっていて、海辺で歩い ている一般の人をエキストラで使おうとしたんですよ(笑)。本当に面白かったです」と、エピソードも披露。 監督も「あのシーンは絶対にカッコよく決めようと思っていたんです。本当に良かった！」と興奮を隠せなかった。

また、ここで名古屋にいる山下と中継が繋がると、11 月 7 日に 22 歳を迎えた山下に、会場からサプライズで誕生日をお祝いも。 一斉に「お誕生日、おめでとう！！」と声がかかると、照れながらも「ありがとうございます」と喜ぶ 山下。22 歳の抱負を聞かれ「この映画が大ヒットしますように！です」と答え、会場から大きな拍手が送られた。

山下について、羽村は「稽古のときから撮影まで、凄く真面目に作品に向き合う方。彼が音頭を取って引っ張ってく れたから楽しく撮影ができました」と感謝。坂井は「山下くんは僕と同い年なんですが、コミュ力がバケモノ。 すぐに打ち解けて、もうリヒトそのものでした」と述懐。それぞれが山下の作品に対する真摯な姿を称えていた。

そんな山下も本来はアドリブが得意ではなかったようだが、「なぜか楽しさのほうが勝っていました(笑)。本当にこ のキャストで良かった」としみじみ。監督も「このキャストじゃなければ“親友”には見えなかったと思う。それが達成で きて嬉しかったですね」と言い切った。

最後に、山下が「今作のテーマは愛。親友、恋人、家族･･･いろんな愛の形があると思います。映画をご覧になる皆さ んの大切な方々にも愛を伝えてください。「ありがとう」でも「大好きだよ」でもいいと思うので。この映画を観てそう 思ってもらえたら嬉しいです。大切な人と良い日々を過ごしてください」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくっ た。