2023年映画興行収入1位「スラダン」158.7億円 史上初アニメ3本100億円超え

(2024年1月31日11:30)

「ミーン・ガールズ」全米週末興行収入2週連続1位 2位はジェイソン・ステイサム主演「ザ・ビーキーパー」
高橋敏弘松竹社長、松岡宏泰東宝社長、島谷能成映連会長(東宝会長)、吉村文雄東映社長、夏野剛KADOKAWA社長=㊧から(30日、都内で)

日本映画製作者連盟(島谷能成会長)が30日、都内で記者会見して「2023年(令和5年)日本映画産業統計」を発表した。23年の邦画・洋画合わせて興行収入1位は「FHE FIRST SLAM DUNK」で158億7000万円だった。

2位は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(140億2000万円)、3位は「名探偵コナン 黒鉄の魚影」(138億8000万円)。興行収入100億円を超えた作品が3本に上ったのは6回目で、3作品ともアニメ映画だったのは史上初だという。

実写映画の邦画トップは「キングダム 運命の炎」(56億円)、同洋画トップは「ミッション・インポッシブル/デッドレコニングPART ONE」(54億3000万円)だった。

23年の全体の興行収入は2214億8200万円で前年比3.9%増。現在の発表形式になった00年以降では5番目の成績で、入場者数は前年比2.3%増の1億5553万人だった。
公開本数は1232本で、前年比89本増でコロナ禍直前の19年に続く史上2番目だった。「コロナ禍前の水準にほぼ戻った」(島谷会長)という。邦画と洋画の構成比は邦画が66.9%で洋画が33.1%だった。平均入場料金は1424円(前年比101.6%)。

■邦画:興収ベスト10(単位は億円)

1.「FHE FIRST SLAM DUNK」(158.7)
2.「名探偵コナン 黒鉄の魚影」(138.8)
3.「君たちはどう生きるか」(88.4)
4.「キングダム 運命の炎」(56.0)
5.「ゴジラ-1.0」(55.9)
6.「ミステリと言う勿れ」(48.0)
7.「劇場版『TOKYO MR~走る緊急救命室~」
8.「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」
9.「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」
10.「劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD」

■洋画:興収ベスト10(単位は億円)

1.「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(140.2)
2.「ミッション・インポッシブル/デッドレコニングPART ONE」(54.3)
3.「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(43.1)
4.「ワイルドスピード/ファイヤーブースト」(38.3)
5.「リトル・マーメイド」(34.0)
6.「マイ・エレメント」(27.0)
7.「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(26.0)
8.「BTS:Yet To Come in Cinemas」(25.6)
9.「ホーンテッド・マンション」(21.7)
10.「MEG ザ・モンスターズ」(14.6)