加藤浩次VS大﨑会長 「会談は3時間平行線のまま」「退社はいったん保留し話し合い続ける」

(2019年7月24日)

加藤浩次VS大﨑会長 「会談は3時間平行線のまま」「退社はいったん保留」 大﨑会長との会談を報告する加藤。右は春菜(24日放送の日本テレビ「スッキリ」から)

宮迫博之(49)、田村亮(47)らの一連の反社会的勢力相手の「闇営業」問題で、吉本興業岡本昭彦社長(52)の記者会見を痛烈批判し経営陣が辞めなければ吉本興業を退社すると語っていた加藤浩次(50)は23日、吉本の大﨑洋会長(65)と会談。その結果について24日朝の「スッキリ」(日本テレビ系)で“生激白”した。

加藤は番組の冒頭で「まずね、こんな事態になってしまったことにおわびしたい。騒ぎになってしまったことを申し訳ないと思っています」と頭を下げた。そして23日、吉本興業の東京本社で吉本の大﨑会長と会談した内容などを報告した。

「大﨑会長は、自分の今の体制でなんとか吉本をこれから変えていきたいんだという話をされました」と大﨑会長が自分も含めた経営陣の辞任は考えていないことを明らかにした。

「合致点がなかなか見つからず平行線で3時間話した」

「で、いろいろな改革案みたいなものも聞かせていただきました。でも、ただやっぱり僕はこの番組で言った通り、現段階の取締役、今の経営陣を変わっていただかないと僕はやめるといったということで、そこはいろんな話をしました」という。

「(田村)亮と宮迫さんのあの会見と、岡本社長がやった会見とまだ齟齬がありますよという話もしました」という。しかし「そこに対しても大﨑会長は『いやあそうか。でもここはこうだからな』って、会社側の意見として僕は聞きました。僕は芸人側の意見として言いました。やっぱりそこに合致点がなかなか見つからない」と話した。

「一回大﨑会長が持ち帰えらせてくれという形になった」

「会社側の意見もわからないわけでもないんですけれど、やっぱり芸人として僕はまず、大﨑会長、岡本社長が退任されないと僕は吉本をやめるといったことに関しては、宮迫さんと亮の会見を見てこんなことを芸人にさせる会社というのは僕はもういられないという気持ちであの発言をしたんです。これは僕一個人の発言です。それを芸人サイドの意見として伝えても、やっぱり、会社の考え方っていうのは一個あって、ずーっと平行線で3時間話すことになって」と会談は平行線のままだったという。

「結果として一回大﨑会長が持ち帰えらせてくれという形になって、まだ平行線のままということですね。これからまたさらに話す機会を持ちながら、どういうことになっていくのか」「僕自身の意見は固いんです大﨑さんっていう話もしましたけど、『それはもう、今決めることはでけへん』と言われたんで『わかりました』ということで僕は帰ってきたという状況ですね」と話した。

春菜から「会長の意思も固いというか、印象的に」と聞かれて、「うん、自分が会社を変えるべきなんだという気持ちが強い」と答えた。

「これからまた引き続き話もしながら決定していきたい」

「ただあの(岡本社長の)記者会見をそんなに悪いと思っていないっていうのがちょっと『うん?』っていう部分はあったんですけど、それも会社側の考え方ということなんで、僕の意見、考え方とはちょっと違ってたということですね」と大﨑会長の岡本社長の記者会見に対する見方が自分と違っていたことを明かした。

「でもこれからまた引き続き話もしながら決定していきたいと思います。僕の意思はそんなに変わらないと思うんですけど。じゃあ会社としてどういう改革ができるのかというのを大﨑さんにしっかり聞いて、お伝えできればと思っています」と締めくくった。

「経営陣の辞任」を要求する加藤ら多くの吉本芸人。一方、大﨑会長の「改革案」など発言内容の詳細は語られなかったものの、「今の体制で吉本を変えていきたい」と岡本社長も含めた「現体制」での改革の方針を固めたとみられる大﨑会長。両者の溝は深いままとみられ、吉本芸人の「大量退社の可能性」も一部で報じられている。はたして「闇営業」問題に端を発した宮迫・田村の”号泣会見”、岡本社長の”グダグダ会見“で芸人の不満が爆発する事態となった吉本興業“は今後どうなるのか?予断を許さない展開が続きそうだ。