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沢尻容疑者の勾留10日間延長 起訴をめぐる警視庁VS弁護団の攻防大詰め

(2019年11月26日)

沢尻エリカ容疑者に「無罪請負人」らつ腕弁護士 一転不起訴も?
(沢尻エリカ容疑者=インスタグラムから)

今月16日に合成麻薬MDMAを所持していたとして麻薬取締法違反容疑で警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された沢尻エリカ容疑者(33)の勾留について東京地裁は26日、12月6日までの10日間の延長を認めた。勾留期限が残り10日間となり警視庁と弁護団の攻防が大詰めを迎えている。尿検査がシロだったことで、起訴されるかどうかをめぐって同日放送された情報番組での弁護士のコメンテーターの間でも予想が分かれた。

沢尻容疑者は東京・目黒区の自宅の家宅捜索で押収されたMDMAの入ったカプセル2錠を「自分のもの」と供述しているが、科捜研の尿鑑定ではMDMAだけでなく大麻、コカイン、覚せい剤、LSDなどの薬物の成分は検出されなかったため、所持・使用での立件を考えていた「警視庁の誤算」ともいわれた。さらに「無罪請負人」といわれる敏腕弁護士の河津博史弁護士が主任弁護人に付いたことや、沢尻容疑者が「MDMAは知人から預かったもの」などとべbb越しに話していると報じられるなど情報が錯綜し、果たして起訴できるのかと取りざたされていた。

「東京地裁が10日間の勾留延長を認めたことで、警視庁はさらに入手経路や沢尻容疑者が『10年以上前から大麻やコカイン、LSDなどを使用していた』と供述していることから、毛髪鑑定を行うなど裏付け捜査を続けて、検察が少なくとも所持で起訴できるよう容疑を固めていくつもりだ」(事情通)

■起訴か不起訴か 「バイキング」で横粂弁護士と西川弁護士が激論

26日放送のフジテレビ系「バイキング」ではコメンテーターの横粂勝仁弁護士は「起訴される」と指摘したのに対して西川研一弁護士が「起訴50%・不起訴50%」と意見が分かれた。

横粂弁護士は「確実に起訴される、また起訴すべきと思っています」と語った。「尿鑑定でシロとなると使用は難しい。今後毛髪鑑定の結果も出るが、仮にクロとなっても使用の時期の特定ができないため、使用では(起訴)できない。ただし、所持に絞った時に、重要なのは、自分のものなのか預かったものなのかではなくて、違法薬物という認識があったか否か。それは実は毛髪鑑定の結果が結構大きいんです。そこでクロになりますと過去に使ったことがある人がこの形状を見て違法薬物と普通わかるでしょとなるので、そこに影響はされますが、(警視庁の)メンツ丸つぶれにならないためにも、当然起訴すると思います」と指摘した。

一方、西川弁護士は「今どんな供述が出てきているのかとか、背景事情の解明とかまだまだ進んでいないし、弁護人も新たについておられるようなので、まだまだわからないと思いますね」という。
不起訴が考えられる要因として①見つかった薬物の量が約0.198gと少量②沢尻容疑者が反省の態度を示している③すでに社会的制裁を受けている④供述内容が変わっている可能性もある―と指摘した。そして不起訴になる場合は、有罪の証明が可能な場合であっても容疑者の境遇や犯罪後の状況から検察官の裁量で起訴を見送る「起訴猶予」の可能性が高いという。

■今後の女優生命にも大きく影響

いずれにしても沢尻容疑者が「(MDMAは)私のものに間違いありません」と話して自分からその場所を言ったということ。さらには「10年以上前から大麻やMDMA,LSD、コカインを使用していた」「これまでもに有名人が薬物事件で逮捕されるたびに私も危ないんじゃないかと注意していた」「私のところには警察は来ないだろうと思っていた」などと供述したと大きく報道されて、「すで『真っ黒』な印象がついているし、NHK大河ドラマやCMなどを降ろされて社会的制裁を受け、女優生命も風前の灯火だが、起訴か不起訴によって今後の女優生命にも大きく影響することは間違いない」(前出の事情通)。

起訴されれば裁判になり沢尻容疑者は被告として法廷に立たされ再び大きく報道される。不起訴なら復帰の時期も早くなる可能性がある。はたして「無罪請負人」がどんな弁護を展開するのか残り10日間の攻防の成り行きが注目される。