松本人志、活動休止「裁判に注力したい」 Xで「ワイドナショー出まーす」

(2024年1月9日12:00)

松本人志、活動休止「裁判に注力したい」 Xでは「ワイドナショー出まーす」
松本人志(公式サイトから)

性加害疑惑を「週刊文春」に報じられたダウンタウンの松本人志(60)が芸能活動を休止することを8日、所属吉本興業が発表した。同事務所は報道を全面否定しており、松本の「様々な記事に対峙して、裁判に注力したい」との強い意向から活動休止になったとしている。松本は同日自身のX(旧ツイッター)で「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」などとと投稿。今後の展開が注目されている。

吉本の公式サイトでは「昨年12月27日以降の様々な報道により、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けし、また、いつも応援してくださっている皆様に対し、大変なご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。

そのうえで「同日発売の週刊誌に掲載された記事に対する当社の認識は、既にコメントを出しているとおりでございます」とした。

昨年12月27日発売の「週刊文春」は、女性2人が2015年に松本らと都内の高級ホテルの部屋で飲食した際に、松本から性的な行為を強要されたと主張する証言を報じた。故ジャニー喜多川氏の性加害問題で被害者が一斉に告発して事態が大きく動いたことに勇気づけられたとする女性の証言も報じている。
これに対して吉本は同27日、公式サイトで「当該事実は一切なく」と否定し法的措置検討することを示唆していた。これに対して「週刊文春」は「複数の詳細な証言に基づき、さらに裏付け取材も尽くしたもので、十分に自信を持っています」とコメントしていた。

吉本は「しかしながら、その後、当社及び松本だけでなく、お取引先を含めた関係者の皆様に対しても問い合わせ等が相次ぎ、松本のテレビ出演を巡る記事が度々掲載されるなどしておりますところ、このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました」と報告。
「そして、このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました」という。

「突然の活動休止となり、放送局をはじめ関係者の皆様には大変なご迷惑をお掛けすることとなり誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 そして、松本の出演等を楽しみにしてくださっているファンの皆様には更なるご心配をおかけすることとなり誠に申し訳ございませんが、再びダウンタウン松本人志として活動する日をお待ち下さいますようお願い申し上げます」としている。

■松本Xで”闘争宣言”

松本は8日、自身のXを更新して「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と”闘争宣言”。以前レギュラーで出演し松本人志、活動休止「裁判に注力したい」 Xでは「ワイドナショー出まーす」 ていたフジテレビ系「ワイドナショー」に出演してこの問題について自身の主張をする可能性を示唆した。

■「週刊文春」「一連の報道に十分自信」

松本の「裁判に注力」を受けて、「週刊文春」編集部は同日「一連の報道は十分に自身を持っており、現在も翔氏には情報提供が多数寄せられています。今後も報じるべき事柄があれば、慎重に取材を尽くしたうえで報じてまいります」とのコメントを発表した。

■今後の展開

突然の活動休止に波紋が広がっているが、松本は浜田雅功とのコンビで「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」(日本テレビ系)などや個人で出演している「まつもtoなかい」(フジテレビ系)など地上波レギュラーが7本、またダウンタウンでのコンビですし店のCMなどに出演している。
「テレビ局だけでなく番組スポンサーが性的加害や人権問題に積極的に取り組むようになっている昨今の情勢から、すでに一部のCMがACジャパンに差し替えられることもあったと報じられている。今後もそうした動きが広がることに対応するために活動休止を決断した可能性がある」(芸能プロ関係者)。
今後は吉本と松本が、週刊文春の当該記事を名誉棄損で提訴する可能性が高いとみられるが「提訴してから一審の判決まで1年半から2年ぐらいはかかる。敗訴した側が判決を不服として控訴して、さらに最高裁まで争うとなると4~5年かかる可能性がある」(法曹関係者)
活動を休止して「裁判に注力」するという松本の言動や、裁判の成り行きが注目される。