ブラッド・ピットがストレート・プライドのマスコットにされて撤回要求

(2019年6月8日)

ブラッド・ピット
大迷惑のブラピ(Instagram/@bradpittofficial)
ブラッド・ピット
ブラピを使って宣伝(ストレート・プライドの広告)

ブラッド・ピット(55)がLGBTQの人権を守るゲイ・プライドに対抗するストレート・プライドのマスコットにされて、自分を利用するのをやめなければ法的措置を取ると強く撤回を求めていることが分かった。ストレート・プライド(異性愛主義)を主張する団体の主張とブラピをマスコットに祭り上げた真意とは?

米芸能サイト「TMZ」によると、ブラピは勝手に自分のイメージを利用されただけでなく、とりわけゲイ・プライドに対抗するストレート・プライドに利用されたことが許せなかったという。

6月はLGBTQの権利を守り差別をなくすだけでなく多様性の歴史や文化を祝うゲイ・プライド月間で、米国では大規模なゲイ・プライドのパレードが行われる。そうしたなか、ボストンで、ストレート(異性愛)の良さをアピールするストレート・プライドの団体が立ち上げられ8月にストレート・パレードを計画しているという。

この団体がブラピをストレート・プライド運動のマスコットに勝手に祭り上げ、ブラピとアンジェリーナ・ジョリー、前妻のジェファー・アニストンのスリーショットのコラージュ写真を宣伝に使用した。そのポスターには「ストレート・コミュニティはブラッド・ピットをわれわれのマスコットに迎えた!市民の重要な権利を守る運動の顔になったことを祝福します」との宣伝文句が。ブラピが支持してくれれば大きな話題になるところだったがそうはいかなかった。

ブラピの関係者は直ちにブラピのイメージを団体のマスコットに使うことをやめるよう申し入れ、やめなければ法的措置を取る構えだという。もともとブラピとアンジーはLGBTQの支持者で、アンジーと交際していた当時、差別がなくならなければ結婚しないと公言していたほどで、ゲイに対抗するストレート主義者に賛同するはずがなかった。

映画「アベンジャーズ」シリーズで人気の俳優クリス・エヴァンス(37)は、ストレート・プライド団体に対してツイッターで「ワオ!クールな独創力だ、あんたたち!“ストレート・プライド”パレードの代わりにこう考えてみたらどうか。”子供のころに自分の感情と向き合うことを誰も教えてくれなかったために、必死に同性愛を嫌悪することでゲイの事を考えることを葬り去ろうとしている”パレードとか?どう思う?正確すぎるかい?」と皮肉たっぷりに非難した。