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ハーベイ・ワインスタイン被告がセクハラ被害者らと27億円で和解へ」

(2019年12月12日)

ハーベイ・ワインスタイン被告がセクハラ被害者の一部と27億円で和解
(ワインスタイン被告=インスタグラムから)

ハリウッドの大物プロデュ―サー、ハーベイ・ワインスタイン被告(67)と同被告の会社が女優らから性的虐待などで訴えられた裁判で、ワインスタイン被告と同社が30人以上の原告に対して総額2500万ドル(約27億円)を支払う暫定和解案に合意したと米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

2017年10月ごろから70人以上の女優や元従業員がワインスタイン被告からセクハラなどの被害に遭ったとマスコミなどで相次いで告発して、セクハラを告発する「#MeToo」運動や「#Time’sUp」運動のきっかけとなった。今回和解に暫定的に合意したのはそのうちの30人以上の裁判だという。和解金27億円の支払いは、被告の犯罪を認めるものではなく、同被告のポケットマネーでもなく、被告の会社ワインスタイン・カンパニーの保険で支払われるという。同社はボスのセクハラ事件の影響で経営が悪化し2018年3月に連邦破産法適用の申請手続きに入った。

和解に応じたのは女優のキャサリン・ケンドール、モデルのゾーエ・ブロック、被告のアシスタント、サンディ―プ・レハルなどで、原告の一人は「正義と救済がもたらされた」と和解を評価したという。一方、女優のアシュレイ・ジャッドとウェディル・デービッドは和解せず裁判を続行する構えだという。

同被告は2018年5月に逮捕され、100万ドル(約1億円)の保釈金を支払って保釈されたが、GPS追跡装置の着用が義務付けられた。