Plusalphatodayツイッター

トム・ハンクスがライト州立大学の卒業式にビデオメッセージ「あなたたちは選ばれし者」

(2020年5月4日)

トム・ハンクスがライト州立大学の卒業式にビデオメッセージ「あなたたちは選ばれし者だ」
(スピーチするハンクス=ユーチューブから)

コロナ感染から回復した米俳優トム・ハンクス(63)が2日(現地時間)、米オハイオ州のライト州立大学の卒業式にビデオでメッセージを送った。コロナ感染パンデミックの真っただ中で大学を卒業する学生たちに語ったハンクスの”贈る言葉”とはーー。

英紙デイリー・メール(電子版)によると、ハンクスは、ライト州立大学の演劇、ダンス、映画学科のバーチャルで行われた卒業式にビデオで5分間のメッセージを送り卒業を祝福した。

エイズと闘う主人公を演じた「フィラデルフィア」(1993年)と「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1994年)で2年連続アカデミー主演男優賞を受賞した名優として知られ、最近コロナ感染から回復して仕事に復帰したばかりのハンクスは、「わたしは祝福の言葉を言うためにここにいます。あなたたち選ばれた者たちを祝福するためです」とスピーチを始め、学生たちは時代の課題を克服する能力など多くの点で "選ばれた者"と語った。<

■「あなたたちが選ばれた者になったのは、ライト州立大学での冒険を始めた時には想像もしなかった運命があったから」

そして卒業する学生たちがコロナウイルスのパンデミックが始まる前の時代に勉強を始めていたことに言及した。「あなたたちが選ばれた者になったのは、ライト州立大学での冒険を始めた時には想像もしなかった運命があったからです。あなたたちは、2020年の大パンデミックの前の世界で大学生活をスタートしました。あなたたちは人生の初期の時代をそうに語るでしょう」という。

「あなたの人生の一部は、(コロナのパンデミックの)『ビフォー』(以前)として永遠に語られるでしょう。他の世代が『戦争が起こる前のことだ』とか『インターネットができる前のことだ』とか『ビヨンセが出てくる前のことだ』というように。『ビフォー(以前)』という言葉は、あなたたちに大きな重みを与えるでしょう」と語った。そして「偉大なリセット、偉大な再起動の間に大学生活を終える」という。

■「あなたたちのような選ばれた者たちほど、われわれの平穏を取り戻すための仕事にふさわしい者はいないでしょう」

「あなたちは大きな犠牲と大きな必要性の時代を乗り越えてきました。あなたたちのような選ばれた者たちほど、われわれの平穏を取り戻すための仕事にふさわしい者はいないでしょう」「未来は常に不確実なものです。この日、私たちが確信していることはひとつ…あなたたちは私たちを失望させないということです。ありがとうございます。卒業おめでとうございます」と締めくくった。

同大学の演劇、ダンス、映画学科の代表のジョー・ディア氏は「このスピーチは私たち全員にとって大きな意味を持っています。感動的な言葉と、非常に丁寧なスピーチをしてくれたことに感謝しています」と語った。
同学科で26年間芸術監督を務めたW・スチュワート・マクダウエル氏はハンクスの長年の友人で、2016年、ハンクスは同大学に映画のためのトム・ハンクス・センターを寄贈。また同大学の「ライズ・シャイン募金キャンペーン」を支援して1億6700万ドル(約187億円)が集まったという。

ハンクスは3月にコロナ検査で陽性反応が出たことを公にした最初のセレブだった。ハンクスと妻の女優リタ・ウィルソンはオーストラリア訪問中に夫婦でコロナに感染して現地で入院していたが、回復してロサンゼルスに戻り、仕事に復帰していた。