ダコタ・ジョンソン、ヒッチコック監督を非難「祖母ティッピ・ヘドレンのキャリアを台無しにした」

(2021年11月16日12:15)

ダコタ・ジョンソン、ヒッチコック監督を非難「祖母ティッピ・ヘドレンのキャリアを台無しにした」
ヒッチコック監督㊧とティッピ・ヘドレン(Instagram/@ alfredhitchcockofficial/@tippihedrenofficial)

米女優ダコタ・ジョンソン(32)が “サスペンス映画の神様”アルフレッド・ヒッチコック監督(1980年、80歳没)が祖母の女優ティッピ・ヘドレン(91)のキャリアを「台無しにした」と非難した。「彼は彼女を恐怖に陥れた」という。

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」シリーズで知られるジョンソンは、米誌「ハリウッド・レポーター」のポッドキャスト「Awards Chatter」の生放送で、ヒッチコック監督は祖母ヘドレンの「キャリアを台無しにした」と非難した。ヘドレン自身も監督から何度も虐待を受けたと主張しているという。ヘドレンはヒッチコック監督のサスペンス映画の傑作「鳥」(1963年)と「マーニー」(1974年)に主演した。

ダコタ・ジョンソン、ヒッチコック監督を非難「祖母ティッピ・ヘドレンのキャリアを台無しにした」
ダコタ・ジョンソン(Instagram/@ dakotajohnson.official)

ジョンソンは、過去のネガティブな経験にもかかわらず、祖母は彼女が演技の道に進むことを「奨励してくれたか」という質問に対して、「彼女は奨励してくれたわ。彼女はいつも、自分のために立ち上がることについて、本当に正直でしっかりしています。それが彼女のやったことです」と語った。ヘドレンの娘でジョンソンの母親は女優のメラニー・グリフィス(64)で、ジョンソンの父親は俳優のドン・ジョンソン(71)。

ジョンソンは「アルフレッド・ヒッチコックは、彼女が彼と寝たくなかったために、彼女のキャリアを台無しにし、彼は彼女を恐怖に陥れました。そして責任を問われなかった」と語った。さらに「業界を問わず、力のある立場の人が、弱い立場の人にその力を振るうことは、まったく受け入れられない」と述べた。
さらに「彼女は私の祖母なので話すのは難しいです。誰かが自分の祖母を利用するなんて想像したくないでしょう」という。「彼女が私や私の母に対してとても素晴らしかったことは、誰からでもそのようなことを我慢してはいけないということだと思います」。「ヘドレンは、もっと雄弁な言い方をするでしょうね。彼女は今でも、とても魅力的な映画スターです。彼女は1日に3時間くらいかけて、たとえ家から出なくても、準備をしているのよ」。 ヘドレンは以前、ヒッチコックとの仕事について明かしている。The New York Postによると、女優は2016年の回顧録『Tippi』の中で、1980年に他界した映画監督から性的虐待を受けたと主張した。ヘドレンは、「鳥」の撮影中にヒッチコックから「触ってくれ」と言われたことがあると主張し、また、監督が運転手に彼女の家の前を車で通らせていたとも書いている。また、ヒッチコックがリムジンの中で彼女の上に体を投げ出し、キスをしようとしたと主張した。ヘドレンは回顧録の中で、「ひどい、ひどい瞬間だった」と書いていますが、当時は「セクハラやストーカーという言葉は存在しなかった」ため、この疑惑の事件について誰にも話さなかったと述べているという。

そして、「マーニー」の撮影中、ヘドレンはヒッチコックから再び暴行を受けたと言い、楽屋で「手を出された」と主張しました。「それは性的で、変態的だった」書いている。「私が激しく抵抗すればするほど、彼はより攻撃的になっていった」としている。その後、数十年にわたりヘドレン80本以上の映画やテレビ番組に出演している。