第74回エミー賞、「イカゲーム」が監督賞、主演男優賞など6冠

(2022年9月14日18:00)

米テレビ界のアカデミー賞といわれる第74回エミー賞の授賞式が13日(現地時間)、ロサンゼルスで行われ、Netflixの韓国ドラマ「イカゲーム」がドラマ部門でファン・ドンヒョク(51)の監督賞、イ・ジョンジェ(49)の主演男優賞を獲得。ほかにイ・ユミ(28)のゲスト女優賞など計6冠を獲得した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は、「イカゲーム」が監督のファン・ドンヒョクと主演のイ・ジョンジェが、エミー賞の「74年の歴史上初の外国語作品の受賞者」となり、「巨大な勝利を収めた」と報じた。アジア人が主演男優賞(ドラマ部門)を受賞したのも史上初めて。ほかにイ・ユミのゲスト女優賞、スタント賞、視覚効果賞、美術商を受賞した。ノミネートされていたオ・ヨンス(77)、パク・ヘス(40)、チョン・ホヨン(27)は受賞を逸した。

ジョンジェは自身のインスタグラムに主演男優賞のトロフィーを掲げた写真と、監督賞のファン・ドンヒョク(写真右端)パク・ヘス(左から2人目)、チョン・ホヨン(中央)、

朝鮮日報(日本語版)は14日、「『イカゲーム』のエミー賞6冠達成はK-POPやK映画に続きKドラマにまで至る「韓流トライアングル」の完成を告げる出来事だと言えよう。米国最高のヒット曲であることを意味するビルボード・シングル・チャート1位(BTS〈防弾少年団〉)、米国最高の映画祭・アカデミー賞の作品賞(ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』)に続き、米放送界で最高権威の授賞式・エミー賞でも監督賞(ファン・ドンヒョク監督)と主演男優賞(イ・ジョンジェ)という主要部門の賞を獲得したのだ」などと報じた。

「イカゲーム」はイ・ジョンジェ演じるギャンブルで借金を背負った主人公らが巨額の賞金がかかった命がけのサバイバルゲームに挑戦するドラマ。

ドラマ作品賞は「メディア王~華麗なる一族~」(シーズン3)が2020年のシーズン2に続き3度目の受賞となった。リミテッド・シリーズ作品賞は「ホワイトロータス」、コメディ作品賞は「テッド・ラッソ:破天荒コーチが行く」が2年連続で受賞。ドラマ部門の主演女優賞は「ユーフォリア/EUPHORIA」のゼンディアが受賞した。

【ドラマ部門の受賞】
作品賞 「メディア王 ~華麗なる一族~」
監督賞 ファン・ドンヒョク(「イカゲーム」)
主演男優賞 イ・ジョンジェ(「イカゲーム」)
主演女優賞 ゼンデイヤ(「ユーフォリア/EUPHORIA」 )
助演男優賞 マシュー・マクファディン(「メディア王 ~華麗なる一族~」)
助演女優賞 ジュリア・ガーナー(「オザークへようこそ」)
脚本賞 ジェシー・アームストロング(「メディア王 ~華麗なる一族~」)