トランプ氏、クルーニーを痛烈批判「政治の常識について絶えず不満を述べていた平均的な男」 クルーニー反撃「11月から始めよう」

(2026年1月1日10:45)

ジョージ・クルーニー、ハリウッドを離れフランスへ移住  妻アマルと共にフランス国籍を取得
ジョージ・クルーニー㊧とトランプ米大統領

トランプ米大統領が昨年12月31日(現地時間)、米俳優俳優ジョージ・クルーニーを自身のSNSで「政治の常識について絶えず不満を述べていた平均的な男」などと痛烈に批判して波紋を広げている。これを受けてクルーニーも反撃。11月の米中間選挙に向けて波乱の年明けとなった。

トランプ氏は、クルーニーと妻で人権派国際弁護士のアマル・クルーニー氏がフランスの国籍を取得したことを受けて、自身の「Truth Social」で「いいニュースだ!史上最悪の政治予測者二人組のジョージ&アマル・クルーニー夫妻が正式にフランス市民権を取得した」と痛烈に批判した。
そして、「悲しいかな、フランスは移民政策の絶望的な失敗により深刻な犯罪問題に直面中だ。まるで眠り坊主ジョー・バイデン政権下の米国さながらだ」とフランスの移民政策を皮肉ったうえで、「あの悪名高い討論会後、クルーニーが資金調達イベントでジョーを見捨て、今度はジャマラ(K!)という別の『傑出した候補」の陣営に加わったことを覚えているだろうか。彼女は今やティム・ウォルツやギャビン・ニューサムを含む国内最悪の知事たちと、民主党を将来の敗北へ導く指導者の座を争っている」と非難した。

2024年の米大統領選でトランプ候補とバイデン候補の討論会後、クルーニーは高齢を理由にバイデン前大統領の再選出馬の辞退を勧告する論説をニューヨーク・タイムスに寄稿し、それをきっかけに前副大統領カマラ・ハリスが新たな候補になることにつながった。
トランプ氏はさらに、カマラ・ハリスや、ミネソタ州知事ティム・ウォルツ、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムといった民主党の時期大統領候補の可能性がある3人をけん制して見せた。

そして「クルーニーは、ごくわずかで全く凡庸な映画よりも、政治活動でより多くの注目を集めた。彼は全くの映画スターではなく、政治における常識を絶えず愚痴る平凡な男に過ぎなかった。アメリカを再び偉大に!」と再びクルーニーをこき下ろして締めくくった。

■クルーニー反撃「私たちはアメリカを再び偉大にしなければなりません。11月から始めましょう」

米PageSixによると、トランプ氏の”口撃”を受けて、クルーニーはフォックス・ニュース・デジタルの取材に、「私は現大統領に全面的に同意します。私たちはアメリカを再び偉大にしなければなりません。11月から始めましょう」とトランプ氏の「MAGA」(アメリカを再び偉大に)を逆手にとって応戦。11月の中間選挙での巻き返しを呼び掛けた格好だ。

■クルーニー、CBSとABCを批判「あのとき『くたばれ』と言ってたら、この国はこんな状況にはなっていないかった」

トランプ氏の攻撃は、クルーニーが CBS ニュースのバリ・ワイス編集長と最近論争したことを受けたものだという。クルーニーは昨年12月30日(現地時間)、米バラエティ誌に対して、ワイス氏は「今この瞬間も CBS ニュースを解体している」と批判。そして、ABC と CBS がトランプ氏に名誉棄損などで訴えられた訴訟で巨額の和解金を支払って和解したことを批判し、「CBSとABCがあの訴訟に異議を唱え『くたばれ』と言ってたら、この国はこんな状況にはなっていないかった」と批判したという。

24年の大統領選当時に放送されたCBS「60ミニッツ」の民主党候補カマラ・ハリス氏のインタビューが「欺瞞的」な編集だったとして、トランプ氏がCBSの親会社パラマウントを提訴した訴訟で、CBSは1600万ドルの和解金を支払うことで和解している。

トランプ氏はまた、E・ジーン・キャロル氏がトランプ大統領を性的虐待などで提訴した民事訴訟でをめぐって、ジョージ・ステファノプロス氏がABCの番組で、陪審員が大統領の性的虐待責任を認めた件で、トランプ氏にレイプの責任があると虚偽の発言をしたとして名誉棄損でABCとステファノプロス氏を提訴。ABCニュースは2024年12月にトランプ氏と1500万ドルの和解金を支払うことで和解した。同裁判で陪審員はトランプ氏の性的虐待は認めたがレイプは認めなかったとされる。

クルーニーは「今は非常に試練の時だ」といい、「落ち込むこともあれば、非常に腹が立つこともある。だが、最も前向きな道を見つけなければならない。頭を下げ、前進し続けなければならない。諦めるという選択肢はないのだから」と語ったという。

トランプ氏VSクルーニーの壮絶バトルが今後どう展開し、米国の政治状況にどう影響を与えるのか注目される。