6月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦

(2022年6月10日17:30)

文化放送「上地由真のワンダーユーマン」(月曜午後9時30分)でパーソナリティ―の上地由真と映画ソムリエの東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんの3人が6月のおすすめ映画を紹介して見どころを解説した。同番組では毎週テーマを設け“由真的”テイストで進行。毎月第1週目は「今月のシネマログ」と題し、その月に公開される話題の映画作品を上地由真と映画の専門家2人が紹介する。今回は6月6日の放送で「神は見返りを求める」「ザ・ロストシティ」「恋は光」が紹介された。

上地    上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。 今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきます。 よろしくお願いします!

荒木・東  よろしくお願いします!

上地    6月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、荒木さんの三人が「これはおすすめ!」と思った作品をご紹介していきます。それでは早速さゆみんからお願いします。

6月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
「神は見返りを求める」(6月24日(金)TOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイント 他全国公開)(©2022「神は見返りを求める」製作委員会)(配給:パルコ)

東     はい、私がご紹介するのは6月24日から公開の「神は見返りを求める」です。 あらすじは、ある底辺YouTuberと出会ったサラリーマンがチャンネル運営の手助けをしていく過程を通して、人の欲や本音と建前を描く人間ドラマになっています。 ムロツヨシさん演じるイベント会社勤務の田母神は合コンで岸井ゆきのさん演じるYouTuber・ゆりちゃんと出会います。再生回数に悩む彼女を不憫に思った田母神は見返りも求めずチャンネルを手伝い始めます。2人は動画作りを通して前向きな良きパートナーになっていくのですが、ある事をきっかけに田母神の態度が豹変していくのです…というお話なんですけど、めちゃくちゃ面白かったですね、これ。私、吉田恵輔監督の作品が好きなんですけど、彼の作品は人間の光と闇を映し出すリアルな作風というのが日本だけでなく海外でも大変評価されていますね。なんて言ったらいいんだろうな…吉田さんの作品って、これも底辺YouTuberとイベント会社の社員の出会い、一見可愛らしい、協力し合っていいもの出来るのかな、胸キュンなのかなと思いきや、さすがそんな風に終わらないんですよね。『さんかく』ですとか『ヒメアノ~ル』ですとか撮ってきた吉田さん。やっぱり途中から、もうね…ネタバレじゃないと思うんですけど、もう吉田さんの作品です。心温まるラブストーリーなわけがないんですよ。このギャップがね、感情ジェットコースターに乗った気持ちになったんですけど。そして私がグッときたのが、このエンタメの在り方みたいなのが、実は考えさせられる作品になっていて、作風としてYouTuberをちょっとだけバカにしているような演出が多いのかなと思いきや、吉田さんがインタビューで書いていたんですけども、ちゃんとそういうのじゃないんだよ、っていうのがわかるシーンがあって。You Tuberのゆりちゃんがサイン会するシーンがあるんですけど、ファンがサイン会で言うんですよ、「残るものってそんなに偉いんですか?」って。YouTubeのコンテンツについて。だから本当のエンタメというのは映画とかやっていると、誰かの心に残らないもの以外はエンタメじゃないだとかいい作品じゃないとか言う映画系の人とかも…ね?荒木さん、いますよね?

荒木    そうですね。いますよね。

東     それもある種の性格かもしれませんけども、YouTuberだって本気で今やっているんだと、その一過性かもしれないけど楽しませるためにやっているんだぞ、っていう、だからゆりちゃんに励まされているんだぞってことを言ってくれるファンの人がいて。ああ吉田さん、ちゃんとこっちにもそっちにもリスペクトおいているんだなっていうのがわかる。これオリジナル脚本なんですけど、結構胸キュンしつつ沈みつつ、ちゃんといろいろ考えさせられる作品になっていて、余韻が重深くて良かったです。どうです、お二人?

上地    いやもうリアリティがあり過ぎていて。ゾッとして怖かったです。

東     怖いですよね、もうね。(笑)

上地    めっちゃこういう人いるって思ったのが、田母神の同僚を演じる若葉さんのあの感じがすごい…ね!どっちにも悪いこと言って、こっちにも悪口言ってみたいな、そういうとことかリアリティを感じるし。

東     本当、そうなんですよね。脇役にもリアルさがありますよね。こういう人がいて、こういう人たちが主人公たちの関係をこじらすんだよ!みたいなこととかも。

上地    人間の黒い部分とか、見たくない部分とか上手く描かれていて良かったです。

東     面白いですよね~。

上地    面白かった。

東     のめり込んで観てしまいました。荒木さん、どうですか?

荒木    今、由真さんが言ったように人間の嫌な部分、これ群像劇と言わないまでも人数わりかし多いんですが、まあ映画っていうものは観る人は誰かに感情移入するものなんですけども、ちょっと感情移入がしにくい面があるのかなっていう風にも感じたんですけども。ということはですね、ここに登場してくる嫌な人間、全部含めて、みんな自分たちのこと言われているんですよね。自分の悪いところを少しづつみんな持っていて…。

東     はっきり言って、だってここに聖人はいなかったですよね。みんなどこか悪い。でもそれはやっぱり私たちも一緒だからこそ、何か形は違えど揺り動かされるところがありますよね。

荒木    妬みだとかね、つらみだとか人の悪口だとか。間違いなくね、ああこれ自分だなって思ったこと、ずいぶんありますね。まあ僕はね、ムロさん演じる田母神に、一番年代も近いし…近くもないか?

東     近くないですね。近づけないでください、ムロさんに怒られます。(笑)

上地    アハハハ!

荒木    あの~、そういう感じだったんですけども。ですから圧倒的にこうなんて言うのかな~、どうせ陰で、あいつセンス悪いとかジジイとか服装もダサいとか言われているんだろうと思って、君たちの顔が思い浮かびました。

東     やめてくださいよー!

上地    言ってないです~!

荒木    だから偽善者っぽいことはやめる、と。ということでね、吉田さんの作品、さっき言われたように非常に毒があったり、いろんなスタンスの映画をたくさん撮っているんですよ。ちょっと可愛い美少女のポートレート的映画から『空白』で話題になった感情のぶつかり合い、そういうものが上手いですよね。

東     あれですよね、人間の内面の悪い部分をえぐり出すのが本当にお上手な方ですよね

。 荒木    容赦なく人間の嫌な部分をね、えぐって、えぐってえぐりまくって人間の黒い感情が渦巻くさまを撮るのが見事ということなんですよ。でも非常にカラッとしてて、さっき東さんが言ったようないろんな部分を入れていて、それに対する対応もしていて、上手く描かれていて。いろんなパターンを撮っていますけど、本来このパターンが一番彼らしいっていうか、吉田さんらしいですよね。

東     こういうのが観たかった!

荒木    そうなんですよね。そうでなくても現代のコミュニケーション、みなさんもやっていますけど、さっきもやっていましたよね?ティックタック…TikTokとか。

上地    ティックタック…時計じゃない。(笑)

東     もうね~、悲しくなっちゃうよね~。(笑)

上地    アハハハ!

荒木    しょうがないでしょう。(笑)

東     田母神さんって呼んじゃいますよ、もう…。(笑)

荒木    田母神ですよ。そういうことがね、みんな興味あって。あなた達もそうですよね、みんなそういうSNS、そういうものにアイデンティティを感じるとか。中ではこういう映画が出てきたし。目の付け所がすごいですよね。切り口もすごいけど。そういう感じの、最近の彼の一番私の好みでもあるパターンでした。ぜひこれ、おすすめですよね。

東     はい。私個人的に荒木さんにお聞きしたいんですけども、YouTuberは今を大切にしていてその瞬間を楽しませるコンテンツを作っているじゃないですか。映画は、さっきも話したところでもあるんですけど、逆で誰かの心に一生残るものを意識して作られている方が多いじゃないですか。YouTuberは本当に毎日動画を更新して。その差みたいなのって、どういう風に感じました?作品を観て。

荒木    そうですね。やっぱりアイデア勝負で早くやんなきゃいけない、毎日毎日じゃなきゃいけないっていうのも含めて。

東     それもすごいことですよね。

荒木    すごいことです。反射力って言うの?反応力はすごいと思いますよ。若くなきゃ出来ない。その即応力が映像のすごいパワーになっているところもあるので、残らないから映画より一段低いものだみたいな考えはなくていいと思う。

東     そうなると、だからこの映画すごいですよね。この映画一本観るだけで、YouTuberもすごかった、でもこの映画のこと、絶対観たことも忘れないし両方すごかったと思える体感が本当に新鮮だった。

荒木    そうですよね、はい。私は「貴闘力チャンネル」と「ヨネスケちゃんねる」しか見てませんから、よくわからないですけど。

東     な、なに、どこの…?ちょっとあとで調べてみます。すみません、もう拾うことすらできなかった。(笑)

上地    まだ見たことなかったから。(笑)

東     まだ見たことなかったから…勉強不足で失礼いたしました。(笑) というわけで、私がご紹介したのは6月24日から公開の『神は見返りを求める』でした。

上地    続いては、映画評論家・荒木さんのおすすめ作品です。

5月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
「ザ・ロストシティ」(6月24日(金)より全国ロードショー)(配給:東和ピクチャーズ)(©2022 Paramount Pictures. All rights reserved.)

荒木    はい。私が紹介するのは、「ザ・ロストシティ」という6月24日から公開の作品です。この『ザ・ロストシティ』はですね、サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムが主演の、まあコミックアドベンチャーとでも言いますかね。
ストーリーは、主人公・おばちゃま恋愛小説家のロレッタという人ですね。サンドラ・ブロックがやっています。夫に先立たれた後、なんとなく人生に後ろ向きで、新作のロマンチックな冒険小説がようやく完成します。これの宣伝ツアーに出るんですね、本を売り出すためにプロモーション。そこで彼女の小説の主人公を演じるセクシーなカバーモデル・アラン、これが薄っぺらな男の人なんですけども、これがチャニング・テイタムなんですね。そこに謎の男たちが現れてロレッタは億万長者のフェアファックス、これをダニエル・ラドクリフさんがやっているんですけども、彼が持っている南の島に連れ去られてしまいます。フェアファックスはロレッタの小説を読んで、彼女が“ロストシティ”と呼ばれる伝説の古代都市の場所を知っていると思い込んでいるんですね。一方モデルのアランはロレッタがさらわれたことを知って南の島に乗り込むわけです。彼女を探し出したまでは良かったのですが、大自然の中2人で逃げるんですけども、ハプニングがどんどんどんどん襲ってくるという、こういう一つのロマンティックアドベンチャーというね、そういう感じの作品ですね。

東     最近なかったですよね。観たい!

荒木    なかったですよね、珍しいです。サンドラ・ブロックはですね、プロデューサーも務めているんですね。彼女は頭の中を空っぽにして楽しめる作品を目指したと言うんですけども、その通りですね。ちょっと笑い、クスクス笑いが多いんですが肩の力を抜いて観られる作品ですよね。結構アダルトっぽい悪ふざけもあったりして、ドタバタコメディもトレジャーハンターコメディも入っているという感じですね。

東     なるほど~。いや~、チャニング・テイタム大好きなんです、私。先ほど薄っぺらい男という表現があったと思うんですけど、私は数ある俳優の中でチャニング・テイタムが一番それを演じるのが上手い役者さんだと思っていて。なんだろう、『21ジャンプストリート』のちょっと中身のなさそうな男子演じるのが上手いので。

荒木    そうですね。アラン君はですね、バカだと思われているからなかなか聞いてもらえないんですね、いろんな意見を。

東     アハハ!もうね~、それを演じているところが想像つきます。(笑)観たいな~。

荒木    主人公のサンドラ・ブロックは知的で慎重で年配というか…この人、もう60近いんだよね。57歳!

東     うそでしょ~?!サンディ、そんなになったんですね。

上地    えーっ!見えない…。

荒木    チャニング・テイタムも42歳だよ。

東     はぁ~…。

荒木    バキバキの体でね。

東     すっごい体。鍛えてるから。

荒木    やたら無駄に裸になるシーンがありますから。女性向けのサービス仕様ですね。

東     ありがたい!テイタムの裸はありがたい。

上地    それだけでいいね。観る価値あるね。

東     観る価値あります。聞きたかったんですけど、ちょっと『ザ・ロストシティ』と言えば私が大好きなブラッド・ピットが出てくると聞いたのですが!先に私の知り合いのライターさんも観ていて、こんなにブラピを無駄遣いした映画はないって聞きました。どうなんですか、それ?

上地    アハハハ!どういうこと?ブラピを無駄遣いって?

荒木    クレジットはね、友情出演ってなってるんですけども。

東     あ~。無駄遣いしてました?

荒木    言い方は、めちゃくちゃ贅沢に使っているというか、もったいないというかですね~、粗末に扱われているんですよね。まあどんな風なのかは中を観ていただきたいんですけども。チラシなんかもね、このチラシの中のどこにあるかわかんないでしょ?

上地    わかんない。

東     えっ?いるのー?

荒木    これ、この小指の先にいるのが。これですよ。

上地    小っちゃい!本当に荒木さんの爪くらい。

東     主要キャストの15分の1くらいの大きさにされているじゃないですか。

上地    しかもなんか、火でよくわかんない感じ。

荒木    そう。消えてる感じですよね。

上地    消えてる感じ。

荒木    なんのために彼を出したのかなっていう気もあるんですけど。

東     それ面白い!そこをちょっと楽しみに行くっていうのもありかもしれないですね。

上地    ブラピの無駄遣いを観に行く。

東     ブラピの無駄遣い、なかなかスクリーンで観れないですよ。

荒木    ただね、ブラピファンのために言うならですね、今年公開で『ブレット・トレイン』というのがブラピの主演で来るんですよ。日本の作家の伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」を映画化したものなんですけど。

東     これ全然日本で話題になっていないけど、めちゃくちゃすごい話だと思っていて。伊坂幸太郎作品のブラピが主演で演じるって、ヤバいですよね?!

荒木    ヤバいですよ。

東     全然ニュースになっていない、何なんですか?!

荒木    これからですよね、たぶん今年中ですけど。新幹線の中が…日本の新幹線、東北新幹線だったかな?そこが舞台ですので。

東     由真さん、知ってました?

上地    えーっ?!知らなかった~。

東     ブラピがやるんだよ、伊坂さんの作品。

上地    すごいですね。

東     ねー!めちゃくちゃ私も楽しみな作品の一本!

荒木    だからブラピはこっちでよく観ないで、そっちでよく観ると。

上地・東  アハハハハ!

荒木    そういう感じですよね。サンドラ・ブロックが主演とプロデュースを手掛ける「ザ・ロストシティ」という軽い娯楽アドベンチャーです。6月24日、気楽に観ていただきたいと思います。

5月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
「恋は光」(公式サイトから)

上地    「今月のシネマログ」、トリは私、上地由真のおすすめ作品をご紹介します。私がご紹介するのは、6月17日から公開の『恋は光』です。
ストーリーです。恋をしている女性が光って視えるという大学生・西条と、彼を取り巻く3人の女性が織り成す不思議な四角関係を描くラブストーリーです。恋をしている女性が光を放ってキラキラして視えるという特異体質から恋愛を避けてきた西条。しかしある日、「恋というものを知りたい」という文学少女の東雲と出会って恋の定義について語り合う交換日記を始めることになります。そんな2人の様子を見てやきもきしているのが幼なじみで西条にずっと片想いしてきた北代です。さらに恋人がいる男性ばかり好きになってしまう厄介な女子・宿木も登場し、西条を北代の彼氏と思い込んで猛アプローチすることになります。不思議な四角関係の行方は?恋の本質を解き明かすことが出来るのか?…というお話です。
これキャストもですね、今をときめく注目の若手俳優のみなさんで、主人公の西条を演じているのが神尾楓珠さん。めちゃくちゃ若いのに色っぽいですよね。

東     なんか少女マンガ原作の作品から本当に出てきたようなお顔されてるのでナイスセッティングですよね。

上地    目元もキリっとしてて。あとその西条の幼なじみ・北代を西野七瀬さん。元乃木坂46ですね。そして東雲を平祐奈さん。宿木を馬場ふみかさんが演じています。これ、なんか私たちもすごい昔、「恋って何?好きってわかんない。恋ってどういう…?」って。

東     「これ、恋なのかな?え、違うのかな?」みたいなことって女子のイニシエーション、通過儀礼。

上地    みんなやってきているよね。

東     そうなの。とはいえ、これまでいろんな恋愛映画でさ、胸キュンするものたくさんあったけど、こうやって恋の定義を何か突き詰めるものってなかったじゃない?だからすごい新鮮で新しい恋愛映画。もう哲学だよね、これはね。結局言葉が主人公だから、なんか面白いですよね。本当に大学の講義みたいに言葉のメモを取りたくなったような作品でしたね。

上地    言葉が素敵でしたよね。

東     素敵でしたね~。

荒木    会話劇でもあるわけですよね。

東     まさしく会話劇みたいです。

荒木    ああ、好きですよ、そういうものをしゃべって哲学的な思索とかそういうものが入ってきて、どうでもないこうでもないと言って。別に生産をするわけじゃないんだけど、それ自体が会話みたいなのは大好きですよ。

東     そうなんですよ。だから本当に映画のサイトにも、哲学系恋愛映画、あんまり聞かないキャッチコピー、という風に書かれていたんだけどその意味がなるほど、って。何かの意味、意義、真の意味を探すって、これ哲学だなって思って。

上地    なかなかそこで立ち止まってこう考えることってあんまり…。

東     ないじゃない?

上地    ねー。

東     ないけど、とりあえずみんな恋をする。それとは何かっていうのは本当になかなか新鮮でめちゃくちゃ恋の正体を突き詰めていくっていう設定はね、グッときて面白かったですけど。あとさ、4人主要キャラが四角関係で出てくるけど、全員の恋の定義が違うからまたいい。例えば、恋ってオーダーメイドで正解なくて自分のあれでいいんだなって結局思える、エールをくれる感じの映画なんですよ。誰に共感出来ました?

上地    いや~…。その「恋って…」みたいな哲学で迷っているあの平祐奈ちゃんに、「そんなの、余計なこと考えないで自分がそうやって好きになったらそれが恋なんだよ!」みたいな感じの、こう・・・あの感じはすごい…。

東     逆にね。頭で考えずに本能でいくものが恋だよっていうあの感じね。

上地    そう、本能だよ、っていうタイプ、のところは共感しましたね。

東     こういう話が出来るから、これ、あれじゃない?付き合う前に好きな人と観るとか、そういうのが良かったんじゃない?

上地    さゆみんは?

東     私はこの映画を観てわりと全員に共感出来たんだけど、私は逆に恋の定義を考えたの。

上地    おお~。さゆみんの恋の定義ね。

東     発表していいですか?恋の定義は、「その人がいると、世界が意味を持ち始めるもの」。キザです。(笑)

上地    アハハ…キザー!(笑)

東     キザです!ちょっとわかりにくいでしょ?これ哲学的に言ったんだけど、意味は「その人がいると世界が意味を持つ、恋をしていると」。もうどうでもいいやって過ごしちゃうじゃん、恋してない時とか…。

上地    アッハハハハ!

東     そうでもないね?昔の記憶で。もう10年以上、結婚して恋してない人の会話、全く参考に…やめましょう、これ。尺が無駄なんで、本当に…(笑)でもこんな感じで…。

上地    なんか懐かしい気持ちを思い出させてくれて、キュンキュン。やっぱ恋っていいなって。

東     いいなって、なるの。

上地    恋したい、ずっと恋してたいって…。

東     思った。

上地    肌の調子も良くなるしね!

東     そうですよ、セロトニンですよ。何の話だっていうあれですけど…。(笑)

荒木    はい、ぜひ観たいと思います!

上地    はい。ということで私、上地由真のおすすめ作品は、6月17日から公開の『恋は光』でした。6月公開の映画作品の中から、それぞれの推しをご紹介しました。ぜひ映画館でチェックしてください。 映画評論家の荒木久文さん、映画ソムリエの東紗友美さん、ありがとうございました!

荒木・東  ありがとうございました!

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荒木久さん、上地由真さん、東紗友美さん(左から)

■上地 由真
オーディションがきっかけで関西を中心に音楽活動開始。2007年シングル「shine day」などをリリース、以降全国各地でライブ活動やイベント参加。最近は女優としても活躍、舞台、映画などのジャンルにも進出。

■東 紗友美
映画ソムリエとしてTV・雑誌・ラジオなどで活動中。趣味は、映画ロケ地巡り。国内外問わず廻り、1年で100箇所以上ロケ地を訪れたことも。インスタグラムでも毎日映画に関する写真やコメントをほぼ毎日掲載中。

■荒木 久文
現在 複数のラジオ番組を中心に、新聞紙面 ニュースWEBなどに映画をテーマとした評論 批評 紹介 などの活動を展開。報知映画賞選考委員 ノミネート委員  日本映画ペンクラブ会員

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