第46回日本アカデミー賞、「ある男」8冠 妻夫木聡最優秀主演男優賞

(2023年3月11日11:00)

第46回日本アカデミー賞、「ある男」8冠 妻夫木聡最優秀主演男優賞
最優秀主演男優賞の妻夫木聡(10日放送の日本テレビ系「第46回日本アカデミー賞授賞式」から)

第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、都内で行われ、「ある男」が最優秀作品賞、最優秀監督賞(石川慶)、最優秀主演男優賞(妻夫木聡)など8部門を制した。

「ある男」は窪田正孝の最優秀助演男優賞、安藤サクラの最優秀助演女優賞なども受賞し、最優秀主演女優賞の岸井ゆきのをのぞく主要6部門のうちの5部門を独占した。

同作で窪田が演じた別人に成りすました男の元妻から身元調査を依頼された弁護士を演じた妻夫木は、第38回の「悪人」以来2度目の最優秀主演男優賞受賞となった。最優秀監督賞の石川監督とは同監督の長編デビュー作「愚行録」(2017年)からタッグを組んできただけに「監督のデビュー作だった作品から一緒だから、彼の才能を間近に見ていた自負があるので、こうやって認めてくださったのが本当に嬉しい」と涙を流しながら喜んだ。

「ケイコ 目を澄ませて」で聴覚障碍者のプロボクサーを熱演して初の最優秀主主演女優賞を受賞した岸井ゆきのは「身に余る賞をありがとうございます」と言って三宅唱監督やスタッフ、主人公ケイコのモデルになったプロボクサー小笠原恵子に感謝し「私は映画が大好き。現場でワーッとやって家に帰って自分が何者でもないと思えるのが安心。他者を演じることで自分を見ることができる」などと映画愛を語った。

【第46回日本アカデミー賞主な受賞】

■最優秀作品賞
「ある男」
■最優秀監督賞
石川慶(「ある男」)
■最優秀主演男優賞
妻夫木聡(「ある男」)
■最優秀主演女優賞
岸井ゆきの(「ケイコ 目を澄ませて」)
■最優秀助演男優賞
窪田正孝(「ある男」)
■最優秀助演女優賞
安藤サクラ(「ある男」)
■最優秀脚本賞
向井康介(「ある男」)
■最優秀外国作品賞
「トップガン マーヴェリック」
■最優秀アニメ―ション作品賞
「THE FIRST SLAM DUNK」