アンジェリーナ・ジョリー、ベネチア国際映画祭で「マリア」上映後8分間のスタンディングオベーション 2度目のアカデミー賞に期待

(2024年8月31日11:15)

第81回べネチア国際映画祭、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの”ニアミス”防止に配慮
ベネチア国際映画祭に登場したアンジェリーナ・ジョリー(ベネチア国際映画祭の公式サイトから)

第81回ベネチア国際映画祭で29日(現地時間)、アンジェリーナ・ジョリー(49)が伝説のオペラ歌手マリア・カラスを演じた「マリア」(原題:Maria)のワールドプレミアが行われ、上映後8分間のスタンディングオベーションを受けジョリーが涙を流した。「17歳のカルテ」(99)以来2度目のアカデミー賞受賞の期待も高まっているという。

米Page Sixによると、ジョリーは、拍手喝采を浴びせる観客に背を向け、涙を隠そうとする姿がを撮影した動画がSNSに投稿され注目を集めた。ジョリーは、感極まって涙を拭い、何度も手で顔を覆った。同作のパブロ・ラライン監督に支えられながら、涙をこらえ、劇場の階段を上る観客に笑顔で応えた。

ジョリーは伝説のソプラノ歌手カラスに敬意を表して、彼女が所有していたカルティエの宝石をつけてフォトコールに出席した。また、カラスの舞台衣装のドレープスタイルを彷彿とさせる茶色のグレシアン・スタイルのサンローランのガウンを着用した。

第81回べネチア国際映画祭、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの”ニアミス”防止に配慮
「マリア」の 記者会見に出席したアンジェリーナ・ジョリー(X/@la_Biennale)

マリアはギリシャ系アメリカ人で、オペラ史上最も偉大な声楽家として賞賛され1977年、53歳で死去した。伝記映画「マリア」は晩年のマリアが、体調不良と闘い、「20世紀最大の海運王」といわれたギリシャの実業家アリストテレス・オナシスとの恋愛も描きながら、再び舞台に立つことを夢見る彼女に光を当てているという。ジョリーは、この映画の役作りのために7か月間歌の特訓をしたという。

第81回べネチア国際映画祭、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの”ニアミス”防止に配慮
「マリア」のアンジェリーナ・ジョリー(公式サイトから))

米誌「バラエティ」やニューヨーク・タイムズなどによると、ジョリーの演技は、すでにアカデミー賞の話題を呼んでいるという。ジョリーは2000年、「17歳のカルテ」(99)でアカデミー助演賞を受賞。2008年の犯罪ドラマ「チェンジリング」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。「マリア」で主演女優賞受賞なるか注目されている。