仲代達矢がドキュメンタリー「いもうとの時間」の初日舞台挨拶に登壇決定

(2024年12月26日10:30)

 仲代達矢がドキュメンタリー「いもうとの時間」の初日舞台挨拶に登壇決定
「いもうとの時間」のナレーションを担当した仲代達矢(©東海テレビ放送)

東海テレビ製作のドキュメンタリー「いもうとの時間」の初日舞台あいさつが1月4日、東京・中野区のポレポレ東中野で行われ、仲代達矢が登壇することが決まった。

仲代は本作のナレーションを務め、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(2013)で死刑囚・奥西勝を演じた。阿武野勝彦プロデューサー、鎌田麗香監督と共に登壇する。
黒澤明監督の『用心棒』(61)などの多数の映画や舞台、テレビドラマで活躍を続ける仲代。東海テレビ作品の参加するのは「毒とひまわり〜名張毒ぶどう酒事件の半世紀〜」(10/ナレーション)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12/奥西勝役)、『ふたりの死刑囚』(15/ナレーション)、『眠る村』(19/ナレーション)に続き 5 作目となる。
また 1月11 日(土)には、本作にも出演している名張毒ぶどう酒事件弁護団長・鈴木泉さんも来場する。

■『いもうとの時間』イベント情報

場所:ポレポレ東中野 中野区東中野4丁目4−1 ( https://pole2.co.jp/)
1/4(土) 9:50 の回上映後&12:00 の回上映前
初日舞台挨拶:
仲代達矢(俳優/本作ナレーション)、鎌田麗香(本作監督)、阿武野勝彦(本作プロデューサー)
1/11(土) 14:00 の回上映後
舞台挨拶:鈴木泉(名張毒ぶどう酒事件弁護団長)、鎌田麗香(本作監督)
1/12(日) 14:00 の回上映後 舞台挨拶:鎌田麗香(本作監督)
1/13(月祝)14:00 の回上映後 舞台挨拶:鎌田麗香(本作監督)

■著名人コメント

ジャーナリストの江川紹子さんに続き、『国葬の日』(2023)、最近では NNN ドキュメント’24「総理大臣を目指した人たち2024 二つの党首選から見えたこと」(日本テレビ系)も話題の大島新さん、そして社会派エンターテインメント・ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ)のプロデューサー、佐野亜裕美さんより本作へのコメントが到着した。

大島新(ドキュメンタリー監督)
一審の無罪判決、二審の死刑、再審開始決定、その後の度重なる再審棄却...それぞれの判断を下した裁判官たちの顔と名前が、映画に刻印される。もちろん意図的に、そして執拗に。そこに、長年にわたりバトンをつなぎ取材を続けてきた東海テレビスタッフの、「記録として後世に残す」という強烈な意志を見た。

佐野亜裕美(ドラマプロデューサー/『エルピス-希望、あるいは災い-』)
「名張毒ぶどう酒事件」でスポットライトが当て続けられたのは、間違いなく奥西勝さんだろう。この映画で、これまで奥西さんの背景だった妹・岡美代子さんの輪郭がはっきりと見え、加害者とされた人の家族にとってこの事件がどういうものだったのか、私自身初めて知ったように思う。

江川紹子(ジャーナリスト)
人の命は無限ではない。残された時間は、どれほどだろうか。司法は、まるで“その時”が来るのを待っているかのようだ。

 仲代達矢がドキュメンタリー「いもうとの時間」の初日舞台挨拶に登壇決定
『いもうとの時間』公開記念 《東海テレビのお正月 2025》ポスタービジュアル

■『いもうとの時間』公開記念 《東海テレビのお正月 2025》開催決定

東海テレビドキュメンタリー劇場第 16 弾にして、名張毒ぶどう酒事件シリーズの集大成となった『いもうとの時間』が新年 1 月 4日(土)から公開されることを記念して、過去にポレポレ東中野で正月公開された作品ばかりを集めた上映が行われる。
2025/1/2(木)
12:10〜 『人生フルーツ』(2016) +上映後、伏原健之(監督)トーク
14:20〜 『チョコレートな人々』(2022)
2025/1/3(金)
12:00〜 『さよならテレビ』(2019)
14:00〜 『ヤクザと憲法』(2015) +上映後、阿武野勝彦(プロデューサー)トーク

 仲代達矢がドキュメンタリー「いもうとの時間」の初日舞台挨拶に登壇決定
『いもうとの時間』ポスタービジュアル

■「いもうとの時間」内容

1961 年、三重と奈良にまたがる集落・葛尾で凄惨な事件が起こった。村の懇親会で振舞われたぶどう酒を飲んだ女性 5 人が死亡。世にいう名張毒ぶどう酒事件である。犯人と目されたのは、奥西勝(当時 35 歳)。客観的証拠はなく、あるのは自白調書のみ。一審判決では無罪を勝ち取ったが、二審では一転して死刑判決が言い渡される。以降、無実を訴え続けるも、奥西は 89 歳で獄中死した。
被告が亡くなった名張事件で再審請求を引き継いだのは妹の岡美代子。弁護団を結成し、新証拠を出し続けるが、再審の扉は開かない。遂に 10 度目の再審請求も幕を閉じ、棄却され続けた月日はなんと半世紀。再審請求は配偶者、直系の親族及び兄弟姉妹しかできない。美代子は現在94 歳。美代子がいなくなれば、事件は闇の彼方に消える。残された時間はそう長くはない。それでも兄の無罪を信じ、長生きを誓う。あまりにも長く辛い「いもうとの時間」は果たしていつまで続くのか。
名張事件を取材し続けて 46 年、東海テレビの名張事件ドキュメンタリーは8作目となる(映画化は4度目)。名物プロデューサー阿武野勝彦が東海テレビを退職する最後の題材に選んだのが名張事件だった。『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』『さよならテレビ』を生んだ東海テレビドキュメンタリー劇場の第 16 弾。取材を引き継いできたディレクターたちの思いを結集させ、裁判の非道ぶりを叫ぶ。2024 年 2 月に東海テレビローカルで放送された番組を追加取材・再編集した劇場版がいよいよ来年 1 月4 日(土)より公開となる。

【クレジット】
プロデューサー:阿武野勝彦|監督:鎌田麗香|音楽:本多俊之、鈴木よしひさ 音楽プロデューサー:岡田こずえ|編集:奥田繁|撮影:坂井洋紀 米野真碁|音効:久保田吉根
ナレーション:仲代達矢|製作・配給:東海テレビ放送|配給協力:ポレポレ東中野|宣伝:ブライトホース・フィルム
2024 年/89 分/日本/ドキュメンタリー/DCP 公式 HP:https://pole2.work/imouto
©東海テレビ放送
2025 年 1 月 4 日(土)よりポレポレ東中野、ヒューマントラストシネマ有楽町にてロードショー