クリストファー・ノーラン監督の最新作「オデュッセイア」 マット・ディモン、ゼンデイヤがイタリアロケに参加

(2025年4月3日9:00)

クリストファー・ノーラン監督の最新作「オデュッセイア」 イタリアロケにマット・ディモン、ゼンデイヤが参加
オデュッセウス役のマット・デイモン(「オデュッセイア」公式ビジュアル)(Instagram/@theodysseymovie)

クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」に続く最新作「オデュッセイア」(原題:The Odyssey)の撮影がイタリアのファヴィニャーナ島で行われ、マット・デイモンとゼンデイヤが参加した。

米サイトTMZによると、撮影現場で髭を生やしたデイモンがチュニックを腰に巻き、小石の多いビーチを歩いているのが目撃された。また、上半身裸になり筋肉隆々のボディを見せていたという。共演のゼンデイヤもまた、歴史的な流麗な衣装を着て、知恵の女神アテーナーになりきっているという。

ノーラン監督が脚本・製作・監督を務める。ユニバーサル・ピクチャーズが配給し、ノーランの製作作会社であるシンコピー・フィルムズが製作を手掛ける。8世紀にホメロスによって書かれた叙事詩「オデュッセイア」を題材にした叙事詩的なファンタジー・アクション超大作となる。
トロイア戦争の後、デイモン演じる英雄オデュッセウスが妻のペネロペと再会するために故郷に帰還するなか、神話上の生物やギリシャ神話の神々との出会いなど、さまざまな冒険を繰り広げるという内容。2026年7月17日に全世界で公開される予定。

デイモンとゼンデイヤのほかに、ゼンデイヤの婚約者で「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランド、ロバート・パティンソン、ジョン・バーナル、アン・ハサウェイ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロン、ミア・ゴスなど豪華キャストが出演する。
撮影は2025年2月下旬に、イギリス、モロッコ、そしてイタリア各地で開始された。推定製作費は2億5000万ドル(約370億円)とされており、ノーラン監督のキャリア史上、最も高額な映画になるといわれる。最新のIMAX技術を駆使した圧倒的映像体験を約束するとしている。

公開されたビジュアルでは、デイモンが古代の戦士の装いで、厳しい表情を浮かべている姿が映されている。風雪に耐えたような風格と、長旅の疲労を感じさせる演出が、故郷への困難な帰路を歩む英雄の姿を予感させる。
”原爆の父”といわれた米国の理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記映画「オッペンハイマー」(23)で第96回アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞など7部門で受賞したノーラン監督の最新作「オデュッセイア」がどんな作品に仕上がるのか注目される。