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大坂なおみ2年ぶり2度目の全米OP優勝 マスク7人目はタミル・ライスさん

(2020年9月13日8:30)

全米オープンテニス(ニューヨーク)は12日(現地時間)、女子シングルス決勝で大坂なおみ(22=日本)がビクトリア・アザレンカ(31=ベラルーシ)を1-6、6-3、6-3で下して2年ぶり2度目の優勝を決め、優勝トロフィーと賞金300万ドル(約3億1800万円)を手にした。大坂は黒人差別に抗議して毎試合マスクに犠牲者の名前を記入したマスクをして入場しているが、マスクに記入された最後の7人目の犠牲者は、「TAMIR RICE」(タミル・ライス)さんだった。


■⑦「TAMIR RICE」(タミル・ライス)

大坂なおみ2年ぶり全米OP優勝 マスク7人目はタミル・ライスさん
(タミル・ライスさん=インスタグラムから)

12歳の黒人少年タミル・ライスさん射殺事件は2014年11月22日(現地時間)に起きた。米中西部オハイオ州クリーブランド市のレクレーション施設でレプリカのおもちゃの銃を手にしていた黒人の少年タミル・ライスさんが、白人警官ティモシー・ローマンに撃たれて死亡した。「レクレーション施設で男が銃を振り回し、周囲に銃を向けている」との通報があり、ローマンとフランク・グランバックの2人の警官が現場に駆け付けた。少年に手を上げるよう指示したものの、少年が従わず「銃」がある腰に手を伸ばしたためローマンが発砲したという。警察は、少年が持っていたおもちゃの銃が本物の半自動式拳銃に似ていたと説明した。警官は現場に到着してからほぼすぐに撃ったという。通報者は「(銃は)おそらく偽物だろう」といっていたがこの情報は警官に伝えられていなかったという。現場の様子を映した映像がニュースで報じられて抗議行動が広がった。大陪審はローマンを不起訴にしたが遺族がクリーブランド市を相手取って訴訟を起こし、市当局は、600万ドル(約6億7000万円)を支払うことで遺族と和解したという。