第36回東京国際映画祭 オープニング作品「PERFECT DAYS」クロージング作品「ゴジラ-1.0」に決定

(2023年8月30日12:15)

第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)のオープニング作品が「PERFECT DAYS」、クロージング作品は「ゴジラ-1.0」に決定した。

オープニング作品の「PERFECT DAYS」は、今年のカンヌ国際映画祭で主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞したヴィム・ヴェンダース監督の作品。ヴェンダース監督が「役所広司は僕の笠智衆だ」と絶賛した本作が東京国際映画祭の開幕を飾るというのは、日本が世界に誇る巨匠の生誕120年の年にふさわしく、ここからまた新たな歴史が紡がれることになり、カンヌで世界を感動させた傑作がアジアプレミアとして東京国際映画祭の開幕を温かく盛り上げる。

クロージング作品は「ゴジラ-1.0」(監督・脚本・VFX:山崎貴)。1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」。ゴジラ70周年記念作品でもある本作が、公開前唯一の一般向けの世界最速上映として日本の映画祭の終幕にその咆哮をあげる。

■オープニング作品 『PERFECT DAYS』

第36回東京国際映画祭 オープニング作品「PERFECT DAYS」クロージング作品「ゴジラ-1.0」に決定
オープニング作品の「PERFECT DAYS」(©2023 MASTER MIND Ltd.)

第76回カンヌ国際映画祭、最優秀男優賞受賞作。東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした。
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
配給:ビターズ・エンド(2023年12月22日全国公開/日本)


■クロージング作品 『ゴジラ-1.0』

第36回東京国際映画祭 オープニング作品「PERFECT DAYS」クロージング作品「ゴジラ-1.0」に決定
『ゴジラ-1.0』(©2023 TOHO CO., LTD)(2023年11月3日(金・祝)全国東宝系にてロードショー)

ゴジラ70周年記念作品シリーズ史上最悪の絶望が日本を襲う。戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)に叩き落す。史上最も絶望的な状況での襲来に誰が? そしてどうやって?日本は立ち向かうのか―。
監督・脚本・VFX:山崎貴
配給:東宝(2023年11月3日公開/日本)

■ヴィム・ヴェンダース監督コメント
今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。そこで私の『PERFECT DAYS』がオープニング上映されるというのはこれ以上ない誇りです。

■市山尚三プログラミング・ディレクターコメント
『PERFECT DAYS』がワールド・プレミア上映されたのは5月25日、カンヌ映画祭も終盤に差し掛かり佳境を迎えようとしていた頃でした。公式上映が終わった後、映画を観た人々が一様に幸福そうな表情で感想を話していたことをよく覚えています。まさに映画祭の空気が一変した瞬間でした。世界から集まった映画のプロフェッショナルたちの感情をそこまで動かしたこの作品をオープニング作品として映画祭の観客の皆様にお届けできることは、プログラミング・ディレクターとして大きな喜びです。

■山崎貴監督コメント
かつて東京国際映画祭といえばゴジラ初お披露目の場所でした。公開前、たった一度だけと決まった一般上映をその伝統ある映画祭で行えるというのは運命を感じますし、とても光栄なことだと思っています。

■市山尚三プログラミング・ディレクターコメント
『ゴジラ-1.0』は初代ゴジラに当時の製作者たちが込めた精神を引き継ぎつつ、様々な点において山崎監督の果敢なチャレンジが見て取れる素晴らしい作品です。この作品を世界に先駆けてクロージング作品として東京国際映画祭で上映できることは大きな喜びです。

【第36回東京国際映画祭 開催概要】
開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:www.tiff-jp.net
【TIFFCOM2023 開催概要】
開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
公式サイト:www.tiffcom.jp

【関連記事】
第36回東京国際映画祭のポスター完成 安藤桃子監督がナビゲーターに就任
第36回東京国際映画祭 Prime Video「Amazon Prime Video テイクワン賞」 短編映画作品 募集開始
第36回東京国際映画祭「TIFF ティーンズ映画教室」、特別講師に真利子哲也監督
第36回東京国際映画祭 審査委員長、ヴィム・ヴェンダース 小津安二郎監督特集も決定
第36回東京国際映画祭 作品エントリー開始 コンペ部門とアジア未来部門
第35回東京国際映画祭閉幕 「ザ・ビースト」が東京グランプリなど3冠 稲垣吾郎主演「窓辺にて」観客賞
橋本愛、是枝裕和監督との対談で「女優開眼」を語る 国際交流基金・東京国際映画祭共催の交流ラウンジ
東京国際映画祭、監督特集で青山真治監督追悼 宮崎あおい、浅野忠信ら登壇
松永大司監督、「エゴイスト」の東京国際映画祭ワールドプレミアで同作を語る 「鈴木亮平と宮沢氷魚が演じるラブストーリー」
戸田恵梨香と永野芽郁、「母性」完成報告会で「愛せない母と愛されたい娘の衝撃ドラマ」を熱く語る
寺島しのぶ、主演映画「あちらにいる鬼」の東京国際映画祭舞台挨拶で製作秘話明かす
稲垣吾郎と今泉力哉監督、「窓辺にて」の製作秘話を語る 東京国際映画祭で上映
シム・ウンギョン、「岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』に衝撃を受けた」 東京国際映画祭の審査員に選出
第35回東京国際映画祭開幕 橋本愛、二宮和也「映画愛」を語る
第35回東京国際映画祭開幕 審査委員長ジュリー・テイモア、アンバサダー橋本愛らがレッドカーペット
第35回東京国際映画祭「交流ラウンジ」ラインナップ決定 橋本愛×是枝裕和監督など
第35回東京国際映画祭 野上照代氏に特別功労賞
第35回東京国際映画祭、「黒澤明賞」アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督
第35回東京国際映画祭「Amazon Prime Video テイクワン賞」ファイナリスト作品決定
第35回東京国際映画祭 ラインナップ発表 橋本愛がフェスティバル・アンバサダー
第35回東京国際映画祭、予告編公開 フェスティバルソングにNewspeakの「Bonfire」
第35回東京国際映画祭、審査委員長に舞台演出家で映画監督のジュリー・テイモア 黒澤明賞など主要企画決定
第35回東京国際映画祭のオープニング作品は「ラーゲリより愛を込めて」 クロージング作品は「生きる LIVING」
第35回東京国際映画祭のポスタービジュアル公開 コシノジュンコ監修 テーマ「飛躍」
第35回東京国際映画祭が作品エントリー開始 コンペ部門と「アジアの未来」部門
東京国際映画祭が「ウクライナ・ロシア情勢に関する声明」発表
第35回東京国際映画祭の開催日が決定(2022年10月24日~11月2日)
第34回東京国際映画祭閉幕 東京グランプリはコソボの監督の「ヴェラは海の夢を見る」
橋本愛VSバフマン・ゴバディ監督が”激論“ 第34回東京国際映画祭
第34回東京国際映画祭:コンペ正式出品「三度目の、正直」ワールドプレミアで監督・出演者登壇
第34回東京国際映画祭:ワールド・シネマ・カンファレンス「映画界の未来」
第34回東京国際映画祭開幕 審査委員長イザベル・ユペール、アンバサダー橋本愛らがレッドカーペット
アラキンのムービーキャッチャー NEO/「第34回東京国際映画祭」「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021」「ハロウィンKILLS」のとっておき情報