松本人志、「ワイドナショー」出演取りやめ
「週刊文春」第2弾 3人の女性の新証言掲載

(2024年1月11日15:45)

松本人志、「ワイドナショー」出演取りやめ 「週刊文春」第2弾 3人の女性の新証言掲載
松本人志(公式サイトから)

性加害疑惑を「週刊文春」に報じられ活動休止を発表したダウンタウンの松本人志(60)が、予告していた14日のフジテレビ系「ワイドナショー」への出演を取りやめにしたことを10日、フジテレビが発表した。一方、同日発売の「週刊文春」が新たに3人の女性の証言を掲載するなど波紋が広がっている。

「様々な記事に対峙して、裁判に注力したい」として松本が芸能活動を休止することを8日、所属吉本興業が発表。松本は同日自身のX(旧ツイッター)で「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」などとと投稿。翌9日には「ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため、顔見せ程度ですよ」と投稿していた。

これに対して性加害疑惑を報じられた松本に一方的に話をさせるのは公平を欠く、などの声も上がっていた。そうしたなか、一転して出演取りやめとなった。フジテレビは「フジテレビと敏元工業と協議して総合的に判断して出演しないものとなった」とコメントした。

日本テレビは10日、松本がレギュラー出演している同局系の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」について、昨年収録済みの1月14,21日の放送分はそのまま放送し、28日以降は28日の回以降は松本不在で進めていくと発表した。

さらに、アサヒビールとサントリー、アコムは10日、松本が出演した昨年12月29日のフジテレビ系「人志松本の酒のツマミになる話」の放送で、番組内での社名表示を取りやめたことを明らかにした。「報道を受けて総合的に判断した」などと説明しているという。

■「週刊文春」が第2弾「新たに3人が証言」

10日発売の「週刊文春」は2弾として、新たに3人の女性の証言を掲載。福岡や大阪の高級ホテルで、松本との性的行為を仕向けられたなどとする女性の告白などを報じた。

さらに、「週刊女性PLIME」が、昨年12月27日発売の「週刊文春」に性被害を証言したA子さんが、飲み会の直後に、飲み会にA子さんを誘い、自身も同席していたスピードワゴンの小沢一敬にLINEで「今日は幻みたいに希少な会をありがとうございました」などと”お礼メッセージ”を送っていたと報じられたことに対して、A子さんの反論を掲載。「このメッセージを送った時はパニック状態にありました」といい「芸能人の卵だった私は『どうか穏便に見逃してほしい』と、反射的にお礼の文書を書いてしまいました」などと説明。緊急避難的なもので本意ではなかったことを詳細に明かすコメントを掲載。そして、それを「合意があったとの意味合いで拡散するのはセカンドレイプ」と指摘する専門家の指摘を報じた。松本は5日、自身のXに「週刊女性PLIME」が報じたA子さんの同LINEの画像を投稿して「とうとうでたね。。。」とコメントを添えていた。

吉本興業は10日、「新たに名誉を棄損する記事を発売されるのであれば、当然に法的措置を講じるのでその旨予告します」とコメントした。

いずれにしても、今後松本や所属の吉本興業が「週刊文春」の記事を名誉棄損や業務妨害などで損害賠償を求めて東京地裁に提訴することが予想され、裁判の行方が注目される。

■松本人志の性加害問題の経緯

昨年12月27日発売の「週刊文春」は、女性2人が2015年に松本らと都内の高級ホテルの部屋で飲食した際に、松本から性的な行為を強要されたと主張する証言を報じた。故ジャニー喜多川氏の性加害問題で被害者が一斉に告発して事態が大きく動いたことに勇気づけられたとする女性の証言も報じている。
これに対して吉本は同27日、公式サイトで「当該事実は一切なく」と全面否定し法的措置検討することを示唆していた。一方「週刊文春」は「複数の詳細な証言に基づき、さらに裏付け取材も尽くしたもので、十分に自信を持っています」とコメントしていた。

1月8日、所属吉本興業は松本の活動休止を発表。「このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました。そして、このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました」などと発表した。
松本は同日自身のX(旧ツイッター)で「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」などとと投稿。
「週刊文春」編集部は同日「一連の報道は十分に自身を持っており、現在も小誌には情報提供が多数寄せられています。今後も報じるべき事柄があれば、慎重に取材を尽くしたうえで報じてまいります」とのコメントを発表した。
1月10日、「週刊文春」が第2弾として新たに3人の女性の証言などを報道。 1月10日、松本の「ワイドナショー」出演取りやめをフジテレビが発表。