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2代目ボンドのジョージ・レーゼンビー「将来は女性ボンドが実現する」

(2021年9月24日11:15)

2代目ボンドのジョージ・レーゼンビー「将来は女性ボンドが実現する」
ロンドンの蝋人形館「マダム・タッソー館」で自身のボンド像㊧とレーゼンビー (Instagram/
@georgelazenbyofficial)

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(10月1日公開)を最後にボンド役を降板するダニエル・クレイグ(53)が女性が後任を務めることを否定したが、「女王陛下の007」(1969年)の2代目ジェームズ・ボンドで知られるジョージ・レイゼンビー(82)が「将来は女性ボンドが誕生する」と語ったという。

米サイト「TMZ」によると、6代目ボンドで「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」が最後のボンド役となるダニエル・クレイグは、女性が後任を務めることを否定して「女性や有色人種の俳優には、もっと良い役が用意されるべきだよ。もしジェームズ・ボンドと同等に優れた女性向けの役があれば、女性がジェームズ・ボンドを演じる必要はないのではないか」と語ったという。そうしたなか、2代目ボンドのレーゼンビーはクレイグの発言の背景について明かして違った見解を述べた。

 2代目ボンドのジョージ・レーゼンビー「将来は女性ボンドが実現する」
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(10月1日公開)のダニエル・クレイグ㊧と敵役のラミ・マレック

ショーン・コネリーの次に「女王陛下の007」(1969年)の1作だけジェームズ・ボンドを演じた人物として知られるオーストラリア出身のレーゼンビーは、クレイグの主張について「007」シリーズのボスであるプロデューサー、バーバラ・ブロッコリ(60)の意見を代弁しただけだと考えていると「TMZ」に語ったという。

バーバラ・ブロッコリは、「007」シリーズのプロデューサー、アルバート・R・ブロッコリ(1996年、87歳没)の娘で、「007 ゴールデンアイ」(1995年)以来同シリーズのプロデュ―サーを務めている。昨年の「Variety」とのインタビューで、ボンドのキャラクターは「どんな肌の色でも良いが、彼は男性である」と語った。さらに「私は男性のキャラクターを女性が演じることに特に興味はありません。むしろ、女性のための強力な新しいキャラクターが作られるべきです」と語ったという。

レーゼンビーは、ダニエルが、この業界で最高のプロデューサーの一人で、たまたま女性であったバーバラの意見を反映しただけだと確信しているという。だが、これまでボンドは、スコットランド人、アイルランド人、ウェールズ人、2人のイギリス人、そしてオーストラリア人(レイゼンビー)など、さまざまな国籍の男優が演じてきたことを指摘。そして、男性であれ女性であれ、ボンドを手に入れることは可能だと考えているという。すぐには実現しないかもしれないが、将来「女ボンド」は実現すると予測した。

レーゼンビーは、自身がボンド役を務めた「女王陛下の007」で共演したボンドガール、故ダイアナ・リグを例に挙げて、「セクシーでタフで勝気で、自分のことは自分でできるトップスパイが持つすべての要素を備えていた。そんな特別な女性のエージェントがいないわけがない」と語った。