ビートルズの新ドキュメンタリー「ヨーコが解散の原因」説が否定された

(2021年11月14日11:15)

ビートルズの新ドキュメンタリー「ヨーコが解散の原因」説が否定された
オノ・ヨーコ(Instagram/@yokoono)

オノ・ヨーコ(88)が、ディズニー+のドキュメンタリー「ザ・ビートルズ Get Back」(全3話)で、「ビートルズ解散の原因はオノ・ヨーコ」とする一部の説が否定されたとする記事を自身のツイッターに引用して噂を否定した。

1980年凶弾に倒れ40歳の若さで死去したジョン・レノンの妻だったオノ・ヨーコ(88)は、ビートルズファンの主張をまとめた記事を自身のツイッターに投稿した。その記事によると、ディズニー+のドキュメンタリー「ザ・ビートルズ Get Back」(全3話)では、ヨーコが解散の原因ではなかったことが証明されているという。同作は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンが監督を務め、1970年に公開された映画「レット・イット・ビー」の数多くの未公開映像が初めてベールを脱ぎ話題を呼んでいる。

ヨーコが引用したサイト「UPROXX」の26日付の記事は「オノ・ヨーコがバンドを解散させたという説を「ゲット・バック」が否定しているとビートルズファンが考え、ピーター・ジャクソンも同意した」と報じた。

同サイトはさらに「このドキュメンタリーを見たファンは、ツイッターでオノについての意見を述べているが、その多くは、オノがバンドの解散の原因になっていないだけでなく、スタジオにいる間、彼女は新聞を読んだり、メールをチェックしたり、その他の日常的な仕事をする以外に、ほとんど何もしていなかったと考えているようだ」と指摘した。

監督のピーター・ジャクソンも同じように感じていて、最近のインタビューで「ヨーコには何の問題もない。ジョージやポール、リンゴの視点から見れば、少し奇妙な感じがするのはわかる。しかし、ヨーコの場合、彼らが言わなければならないのは、彼女が自分を押し付けないということだ。手紙を書いたり、手紙を読んだり、裁縫をしたり、絵を描いたり、時には横で作品を作ったりしている。彼女は、彼らがやっていることに意見しない。彼女は、彼らがやっていることに対して意見を言うことはなく、『ああ、あのテイクよりも前のテイクの方が良かったわね』と言うこともありません。彼女はとても穏やかな存在で、少しも邪魔をしないんだ」と語ったという。

同作では、ポールが「50年後には信じられないほど滑稽なことになるだろうな。ヨーコがアンプの上に座ったために解散したんだから」とジョークを言うシーンもあるという。だがポール自身、ヨーコに罪はないと認めているという。一方、ポールは最近のインタビューで、バンドに終止符を打ったのはレノンだと断言し、「僕は解散を扇動していない。ジョンはある日、部屋に入ってきて『ビートルズを辞める』と言った」と語っている。

このドキュメントでは、ポールは、彼らの時代が終わろうとしていることを示すような多くの力にもかかわらず、すべてをまとめようと懸命に戦っているように描かれているという。ただ、暗い話ばかりではなく、メンバーがジョークを言い合ったりハッピーな場面も多く描かれているという。いずれにしてもビートルズファンには見逃せないドキュメンタリーになっているようだ。