「X-MEN:ダーク・フェニックス」ソフィー・ターナーがシリーズ最強の敵を圧倒的なパワーと存在感で熱演

(2019年6月21日)

X-MEN:ダーク・フェニックス
「X-MEN:ダーク・フェニックス」(TOHOシネマズ渋谷)

1963年からスタートしたマーベル社のアメリカン・コミック「X-MEN」の実写映画シリーズ7作目で、若いころのプロフェッサーXやマグニートーを中心にしたシリーズとしては「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011年)、「X-MEN:フーチャー&パスト」(2014年)、「X-MEN:アポカリプス」(2016年)に続く4作目になる。

特殊能力を持つミュータントたちで結成されたX-MENは人類と共存して平和を守り、プロフェッサーX(ジェムズ・マカボイ)は大統領の信頼を得て政府に協力していた。そして強力なサイコキネシス(念力)とテレパシーの特殊能力を持つジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)は、プロフェッサーXの右腕となり、レイブン(ジェニファー・ローレンス)らメンバーの信頼も厚かった。

ところが、NASAの乗組員を救出する宇宙ミッションでの事故で謎の熱放射を浴びたのが原因で、グレイの心の闇に眠っていたもう一つの人格「ダーク・フェニックス」が解放されテレパシーやサイコキネシスのパワーが増大して制御不能になってしまう。プロフェッサーXや恋人のサイクロップス(タイ・シェリダン)やレイブンとも敵対して暴走する。さらにはグレイの強大なパワーを利用しようとする謎の女(ジェシカ・チャスティン)が彼女に接触して、ついには地球上の生命が全滅しかねない危機を迎える。

ソフィー・ターナーがグラマラスなボディとシャープなマスクで圧倒的な存在感を見せて強大なパワーを炸裂させるダーク・ヒロインを熱演している。レイブンの幼いころの体験のトラウマとの葛藤と苦悩も絡みドラマに厚みを加えている。シリーズの人気を支える特殊能力を持つミュータントの奇想天外なアクションシーンもパスケールアップしている。

(2019年6月21日公開)