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ハリウッド特急便
ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリーを提訴 南仏のシャトー・ミラヴァルをめぐるバトル続く
(2022年2月20日15:30)
ブラッド・ピット(58)が元妻アンジェリーナ・ジョリー(46)が共同所有していたフランスのシャトー・ミラヴァルの彼女の持ち株を無断で売却したとして、ロサンゼルスの裁判所に提訴した。米メディアが報じた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ピットはアンジーが南仏の村にあるシャトー・ミラヴァルの古城と収益性の高いブドウ園の自分の持ち株をロシアの実業家ユーリ・シェフラーに無断で売り払ったと主張。2014年に結婚したときに相手の合意なしにお互いの持ち株を売却しないことに合意していたとしている。
ロサンゼルス高等裁判所に提出された裁判書類によると、ピットは「ジョリーはピットの知らないうちに売却の手続きを完了した」と主張。「ジョリーは、シェフラーとその関連会社が、ピットが心血を注いだ事業を支配しようとし、ピットのミラヴァルへの投資を弱体化させることを知りながら意図的に自分の持分を売却した」としている。
シャトー・ミラヴァルは、フランス南東部のコランス村にあり、1000エーカー(約405万㎡)広大な敷地に、35室ある古城、噴水、水道橋、池、礼拝堂などがあり、さらにピットが多額の資金を投じたブドウ園があり、1億6400万ドル(約190億円)の価値があるといわれる。2人は2014年に古城の教会で6人の子供たちに囲まれて挙式して話題を呼んだ。そこで子供たちを育て、家族でワインビジネスを展開することを目的に、2008年に同所を購入したが2019年に離婚したことで事態は急変。ピットはミラヴァルのブドウ畑を数億円規模のビジネスに発展させ、ロゼワインの世界トップクラスの生産者になったが、アンジーは同所を管理する会社の株の自分の持ち株を売却してシャトー・ミラヴァルから撤退してしまった。裁判資料によると、2021年1月、「ジョリーはピットに対し、『重い気持ちでつらい決断をした』と書面で売却を伝えた」という。
ピットはジョリーの株を買い取るために交渉を始めたが、2021年10月、ストリ・グループのワイン部門であるテヌーテ・デル・モンドが、アンジーが所有するシャトー・ミラヴァルの50%の株を購入したと発表。ストリ・グループは前出のロシアの実業家シェフラーがコントロールしているという。
ピットは「ジョリーの株の売却は古城に滞在することや、ワイナリーのビジネスを行う権利を奪うものである」と主張している。ピットは昨年1月に、アンジーがシャトー・ミラヴァルの自分の持ち株を無断で売却しようとしているとして、ルクセンブルグの裁判所に提訴したと英紙「サン」が報じていた。しかし株は売却されてしまったことで、今度はロサンゼルで訴訟を起こしたとみられる。はたしてアンジーはピットの主張にどう反論するのか、そして裁判所はどう判断するのか成り行きが注目される。