濱口竜介監督、「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞4部門ノミネートでコメント 西島秀俊らが祝福コメント

(2022年2月9日12:45)

濱口竜介監督、「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞4部門ノミネートでコメント
西島秀俊らが祝福コメント
濱口竜介監督

「ドライブ・マイ・カー」が8日に発表された第94回アカデミー賞で日本映画として初めて作品賞にノミネートされたほか、監督賞(36年ぶり)、脚色賞(日本初)、国際長編映画賞(3年ぶり)の計4部門にノミネートされる快挙を受けて、濱口竜介監督(43)は9日、コメントを発表した。また主演の西島秀俊(50)や三浦透子(25)、岡田将生(32)、霧島れいか(49)が喜びのコメントを発表した。

濱口監督は「ドライブ・マイ・カー」の公式インスタグラムにコメントを発表した。「ベルリン国際映画祭参加のために乗っていた飛行機を降りたら、米アカデミー賞に4部門ノミネートされていて心の底から驚きました」という。そして「ただ、確実に言えるのは原作者・村上春樹さんの物語が持つ普遍性がこの評価の根底にはある、ということです」とした上で「西島秀俊さんをはじめとする役者の皆さんの誠実な役への取り組みにも、この場を借りて怪異と感謝を表したいと思います」などと俳優、スタッフに感謝した。

■濱口竜介監督のコメント全文

ベルリン国際映画祭参加のために乗っていた飛行機を降りたら、米アカデミー賞に4部門ノミネートされていて心の底から驚きました。作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞へのノミネート、信じられないような気持で未だにいます。ただ、確実に言えるのは原作者・村上春樹さんの物語が持つ普遍性がこの評価の根底にはある、ということです。心から愛する誰かを失ったとしても人生は続いていく。その人生は過酷だけれど、ほんのひとつまみの希望もないわけではありません。ただ、この物語世界を身体化し、具現化する俳優たちの負担は計り知れないものがあったと思います。西島秀俊さんをはじめとする役者の皆さんの誠実な役への取り組みにも、この場を借りて敬意と感謝を表したいと思います。このノミネートがきっかけで俳優陣の素晴らしい演技、そしてそれを支えたスタッフの仕事がより多くの観客の目に触れることを願っています。

■ 西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいかが祝福コメント

4部門ノミネートを受けて主演の西島秀俊らも8日、コメントを発表した。以下4人のコメント全文。

西島秀俊
「この度「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞4部門に選出された事を嬉しく思います。 そして濱口監督、大江崇允さん、スタッフの皆様、心からおめでとうございます。世界の分断から人々が繋がりを取り戻す希望の道標が、この美しい魂の再生の物語には示されています。この嬉しい報せと共に「ドライブ・マイ・カー」がより一層多くの方々に届く事を願っております。」
三浦透子
「作品に関わった全ての皆さん、4部門のノミネート、おめでとうございます。とてもとても嬉しいです。日本映画の代表としてアカデミーの舞台に臨めること、本当に名誉なことと思います。そしてそのような作品に関わることができた自分は、幸せ者だなと改めて実感しています。感謝の気持ちでいっぱいです。」
岡田将生
「米国アカデミー賞ノミネートとのこと、俳優部の一員としてとても嬉しく思います。 この作品に関わった全ての方々、本当におめでとうございます。 これをきっかけに更にこの作品がたくさんの方々に見ていただけたら嬉しく思います。」
霧島れいか
「ノミネート決定おめでとうございます! 素晴らしい報告にやったー!と声をあげガッツポーズをしました。 この作品が国を越えてたくさんの方の心に響いているということなんだと、感謝と嬉しい気持ちで溢れています。濱口監督、キャスト全員、そしてこの映画に関わった全ての方々と喜びを共有したいです。」