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中居の女性トラブル問題 フジCM差し止め70社以上 フジ臨時取締役会開催 TBS「金スマ」終了、社内調査
(2025年1月22日10:30)

中居正広(52)の女性トラブルをめぐり、フジ港浩一社長の17日の記者会見への批判が広がり、大手企業などのフジCM差し止めの動きが拡大している。そうしたなか、フジと親会社のフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役を務める文化放送の齋藤清人社長の申し入れで、臨時取締役会が開かれることが決まった。第三者委員会の設置などの新たな対策が発表されるとみられている。
トヨタや日本生命などに続いて、キリンホールディングスやイオンなどが雪崩を打ったようにCM差し止めを表明し、70社以上がフジのCMをACジャパンに差し替える前代未聞の事態になっている。
きっかけは17日のフジテレビ港浩一社長の記者会見で、参加者を放送記者会(一般紙、通信社、スポーツ新聞の記者で構成)に限定し、民放キー局4社はオブザーバ参加で質問、映像は禁止という制限を向けた記者会見の問題や、港社長が、第三者の弁護士を中心にした調査委員会を設置することを発表したが、いつ設置していつごろをめどに調査結果を発表するかも示せず、トラブルの具体的内容などは「(同委員会の)調査に関わることなのでお答えできない」を連発。社員が自社の女性アナをタレントと2人きりにさせて性的接触をさせることが常習化しているとの「週刊文春」の報道についても「そういうことはなかったと信じたいと思うが、それも含めて調査委員会にゆだねたい」などと話し、スポンサー側は「十分な説明がなされなかった」、「十分な調査が行われ適切な対応がなされたと確認できるまではCM差し止め」などの判断が相次い次ぐ結果となっている。
そうしたなか、フジと親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の社外取締役を務める文化放送の齋藤清人社長は「社外取締役として経営・ガバナンスが正常に機能しているかウォッチすることが大きな役割だと認識している」として臨時取締役会の開催をHDに申し入れ、23日に臨時取締役会が開催されることが決まったという。
朝日新聞(22日朝刊)によると、フジ・メディア・ホールディングス(HD)は23日に日本弁護士連合会(日弁連)のガイドラインに基づく第三者委員会の設置を決める見通しだという。臨時取り締まり会で決議するという。港社長は17日の会見で「第三者の弁護士を中心にした調査委員会」の設置を明らかにしていたが、フジと利害関係のあるメンバーが入る可能性があり、厳正で透明性のある調査が保証されないという指摘があり、齋藤社長は自信を含めた7人の社外取り締まりで、第三者委員会の設置をHDに申し入れたという。
第三者委員会の設置でフジ幹部の関与など一連の問題が解明されるのか注目される。現状ではCMの復活や、契約更新は難しくフジの存亡にもかかわる事態で、第三者委員会の設置や、さらには社長辞任問題など人事問題も浮上してくる可能性も否定できず、成り行きが注目される。
TBSテレビは20日、中居がMCを務める「中居正広の金曜日のスマイルたち」の放送を終了すると発表した。2001年10月にスタートし田中井の代表的な出演番組だが、今回の問題で打ち切りになった。本人も了承しているという。また、「THE MC3」は中居が降板を申し出たという。TBSは「状況を総合的に判断した結果」と説明しているという。さらに、タレントとテレビ局社員の関係の問題について実態把握の社内調査を開始したという。
日本テレビも「製作現場などで『会食等における不適切な性的接触』がなかったか外部の専門家も含めてヒヤリングを行う」という。テレビ東京も「グループの人権方針に沿った調査を検討している」という。
■中居正広の「女性とのトラブル」の経緯
2023年6月 中居正仁と女性との間にトラブル発生
フジテレビが女性の様子に社員が気付いたことでトラブルを把握するも中居に調査セス公表もしなかった。
2924年12月19日、「NEWS ポストセブン」が、2023年に中井と女性が2人で食事をした際にトラブルになり、中居が9000万円を支払って解決したと報じて発覚。
同26日「文春オンライン」が、フジテレビ社員を交えた会食の予定だったが、直前になってほかのメンバーがドタキャンして、中居と女性の2人きりになり性的トラブルが起きたと報じた。女性の「今でも許せない」という強い憤りのコメントも報じられた。
12月27日 「週刊文春」の前出の報道を受けて、フジテレビは昨年12月27日、公式サイトで、「この度一部週刊誌等の記事において、弊社社員に関する報道がありました。内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません」と”疑惑”を否定。「出演者などステークホルダーとの関係のあり方については改めて誠実に向き合い、弊社のコンプライアンスガイドラインの順守により一層努めてまいります」としたうえで、「誹謗中傷や名誉棄損に繋がる内容は看過できかねますのでお控えください」と警告した。
2025年1月15日 フジは、昨年から外部の弁護士を入れて事実確認の調査をしており、「今後の結果を踏まえて適切に対応していく」と発表。
1月9日 中居は自身の個人事務所の公式サイトにコメントを発表し「トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です。 解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と、トラブルがあったことを認めた上で、女性とは示談が成立していることを明かした。
そして「このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません。 なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と芸能活動を続行する意向を示唆した。また「このトラブルについては、当事者以外の者の関与といった事実はございません」とフジテレビ社員の関与疑惑を否定した。
1月7日 「文春オンライン」(同8日発売の「週刊文春」)は、第2弾として、女性が中居とのトラブルの直後、フジの幹部らに被害状況とプロデュ―サーの関与を詳細に報告したが握り潰されたなどと詳細に報じた。幹部の一人は有名女子アナだという。
さらに15日の「文春オンライン」と16日発売の「週刊文春」は、新たな被害者(フジ女性アナ)の告白を報じた。約3年前にフジテレビの幹部Aさんの依頼で中居との会食に参加したときの様子を詳細に証言している。
1月17日 フジテレビ港浩一社長が記者会見して中居の女性トラブルについて説明。その後大手企業などのフジCM差し止め相次ぐ。