-
ハリウッド特急便
アンバー・ハード、ジョニー・デップの裁判で脅威高まりエリート警備員雇う 時給1万5000円
(2022年4月27日13:15)
ジョニー・デップ(58 )の元妻アンバー・ハード(36)に対する名誉毀損裁判で、ハードは、熱狂的なデップファンからの脅迫などがエスカレートする恐れがあるためエリート警備員を雇ったことがわかった。米メディアが報じた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ハードは元軍人や政府関係者によって構成される有名な警備会社を雇い、バージニア州フェアファックス裁判所の敷地内に人員を配置しているという。関係者によると、警備員1人につき少なくとも1時間120ドル(約15000円)を支払っているという。身分を隠して警備をしているため何人のガードマンが彼女を守っているかは不明だという。
同社が入手したビデオや画像によると、数人が裁判所から帰宅するハードと彼女のチームを乗せた車両を追いかけているという。ハードが仮住まいしている場所に安全にたどり着けるよう、警備員が帰り道を毎回変更するなど工夫するよう提案している。
ハードと彼女の弁護団は、SNSで脅威にさらされており、デップが証言台に立ったときに「#JusticeForJohnnyDepp」(ジョニー・デップに正義を)は先週Twitterでトレンドになった。さらにあるネットユーザーは「アンバー・ハードを残酷に殺害するために、私と一緒に遠征したい人」と4月13日に書き込んだという。別のユーザーは4月20日に、「アンバー・ハード。大ぼら吹きのビッチ、裁判が終わったら迎えに行く」などとツイートした。ニューヨーク東地区の元連邦検察官モイラ・ペンザ氏は、ネット上の脅迫を軽く見てはいけないと警告したという。「ソーシャルメディアに煽られ、Twitterが活気づき、それは私たち全員が侮れないものです。インターネット上で起こっていること、そして様々な個人、特に女性への攻撃は脅威的です」と指摘した。フェアファックス郡保安官事務所が警備を担当し、これまでにデップの支持者2人がハードに対するオンライン脅迫で、また支持者の1人が法廷の規則を破ったとして追い出したという。約3週間前に裁判が始まって以来、法廷内はデップファンで埋め尽くされ、中にはオーストラリアから裁判を傍聴しに来るファンもいたという。
■DVの通報で駆け付けた警官が「犯罪ではないと判断した」と証言
ロス市警のメリッサ・サエンズ巡査は、2016年5月21日(現地時間)、ハードとデップが当時住んでいたサウスブロードウェイのペントハウスからDV通報があり駆け付けたとき「犯罪ではなかったと判断した」と証言した。
ハードの弁護士は、サエンズ巡査とそのパートナーが、ハードが非協力的だと判断したためメモや写真を取らなかった対応に疑問を呈しが、サエンズ巡査は、「家庭内暴力の兆候はなかった」と述べた。「家庭内暴力の被害者ではなく、犯罪も発生していないと判断した」と証言した。ペントハウスへの訪問は約15分だったという。
ハードの弁護側は、赤い痕のあるハードの顔写真をサエンズ巡査に見せたが、その痕が携帯電話で顔を殴られたことと一致するものとは思わなかったという。当時デップがこの豪華なペントハウスのオーナーだったことは知らなかったという。またハードが誰なのか知らなかったと述べた。
同日の裁判でデップ側の証人として心理学者のシャノン・カレー博士が証言して、ハードは、「境界性人格障害(BPD)と組織性人格障害を組み合わせた心理症状を示していると考えている」と指摘した。カリー博士は、有名人のクライアントを担当することが多く、証言の中で、デップの弁護士から提供された事件資料と、ハードとの2回の面接に基づいて評価を行ったとしている。
<br>
ハードにとってデップが「理想化されたものからゴミ箱に捨てられるもの」になり敵対関係が生じたことにより、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状を見せていると結論づけたという。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
デップとハードは2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
18年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラから醜い男にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップの名誉棄損裁判では、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。判決は「サン」の記事は「おおむね事実」として名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。ハードは1億ドル(約125億円)を請求して反訴している。