テイラー・スウィフの全米公演チケット販売停止でチケットマスターが謝罪

(2022年11 月20日12:20)

テイラー・スウィフの全米公演チケット販売停止でチケットマスターが謝罪
テイラー・スウィフト(インスタグラムから)

テイラー・スウィフト(33)の全米ツアーのチケット一般販売が中止になった騒動で、チケットを販売した米チケットマスターが18日(現地時間)、スウィフトと“スウィフティーズ”と呼ばれる彼女のファンに正式に謝罪の声明を発表した。

米サイト「TMZ」によると、チケットマスターはツイッターで「テイラーと彼女のファンの皆さん、特にチケットを購入する際にひどい目に遭わされた方々にお詫び申し上げます」と謝罪し「何が起こったのかを説明するために、いくつかの情報を共有する義務があると感じています」と経過説明へのリンクも添えた。それは、謝罪と混乱に対する弁明の両方で構成されていたという。

チケットマスターは、「今回の需要に対応できるか何度も問い合わせたが対応できると断言された」とのスウィフトの主張を認めたという。前例のないほどの申し込みを予想して準備していたという。しかし、それにもかかわらず、実際にチケット販売のサイトを開いたとき、彼らの予想を上回っていたとしている。

チケットマスターは、チケットを大量に購入して転売市場で高値で売りさばくスパマーを排除して本物のファンがチケットを購入できるように厳格な登録システムを導入していたが、サイトに購入希望者が大量に押し寄せたという。350万人のユーザーが事前登録・ID確認に成功し、一見すると万全の体制が整ったかに見えたが、一般発売当日はさらに未登録のファンやコンピューターウイルスによる攻撃などを含むアクセスが殺到(約35億件)、サイトが一部クラッシュしてしまったという。記録的なアクセスを解決すると同時に、チケットを購入するチャンスを保証されるべき人々をケアするために待ち時間が長くなり、ユーザーの不満が募ることになったとしている。

そうした状況の下では一般販売中止は最良の選択肢だったと主張している。また、240万枚のチケットが最終的に正規のファンに販売されたこと、そして転売されたチケットは全体の5%未満だったと釈明した。

チケットマスターは、「私たちのサイトへのアクセスの量からすると、テイラーは900回以上のスタジアム公演(彼女が行う予定の公演の20倍)を行う必要があります。それは、今後2年半の間毎晩のようにスタジアム公演を行うことになります。すべての人がショーのチケットを手に入れることは不可能ですが、私たちは改善するための努力をしています」としている。米ニューヨーク・タイムズは、チケットマスターの親会社のライブ・ネーションが独占的地位乱用に当たらないか司法省が調査していると報じるなど波紋を広げている。