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ハリウッド特急便
デヴィッド・リンチ監督の死因判明 慢性閉塞性肺疾患による心停止
(2025年2月17日11:20)

1月16日(現地時間)、78歳で死去した伝説の映画監督デヴィッド・リンチ氏の死因が判明した。慢性閉塞性肺疾患による心停止という。
米サイトTMZによると、ロサンゼルス郡公衆衛生局のリンチ氏の死亡診断書が7日(現地時間)に明らかになり、直接の死因は心停止と記載されていたという。基礎疾患は慢性閉塞性肺疾患で、脱水症も大きな要因として記載されていたという。
「エレファント・マン」(80)、「ブルーベルベット」(86)、「マルホランド・ドライブ」(01)や大ヒットドラマシリーズ「ツイン・ピークス」(90~91)など数々の名作・ヒット作で知られるリンチ氏は昨年8月、長年の喫煙による肺気腫と診断されたことを明かしていた。11月には家から出ることさえできないだろうと明らかにしていた。喫煙は8歳の頃から生活の一部だったという。 2022年に禁煙していた。
家族がTMZに語ったところによると、リンチ氏は1月15日(現地時間)、ロサンゼルスの壊滅的な山火事ため、自宅から娘の家に避難したがその際に病状が悪化したという。リンチは火葬され、遺体は1月22日にハリウッド・フォーエバー墓地に埋葬された。
「ツイン・ピークス」や「デユ―ン/砂の惑星」などのリンチ作品に出演しているカイル・マクラクランは、自身のインスタグラムで、「42年前デヴィッド・リンチは私を無名から引き抜き、彼の最初で最後の大作映画に出演させてくれました」「私たちの友情はブルーベルベット、そしてツイン・ピークスで開花しました。私は彼が今まで出会った中で最も本物の生き生きとした人だといつも思っていました」などと追悼した。

「マルホランド・ドライブ」に出演したナオミ・ワッツは、自身のインスタグラムに監督とのツーショットを投稿し「私の心は壊れています。私の相棒デイヴ…彼がいなければ世界は今と同じではなかったでしょう」とした上で「知り合えたことは幸運でした。彼は映画を高め、素晴らしいストーリーテリングで世界中の何世代にもわたる映画製作者にインスピレーションを与えました」を称賛し追悼した。