「ブロンド」 アナ・デ・アルマス”裸のマリリン・モンロー“を熱演

(2022年10月2日11:30)

ジョイス・キャロル・オーツのベストセラー小説を原作に、ハリウッドの”永遠のセックス・シンボル“マリリン・モンローの生い立ちからハリウッドで一世を風靡し、3度の結婚・離婚、ケネディ大統領との関係など、波乱の生涯を描いたフィクション。「ジャッキー・コーガン」(2012年)などのアンドリュードミニクが脚本・監督を担当した。

モンロー役に「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021年)などのアナ・デ・アルマス、モンローの2番目の夫でヤンキースのスター選手ジョー・ディマジオにボビー・カナヴェイ、3人目の夫で劇作家のアーサー・ミラーにエイドリアン・ブロディなどのキャスト。
2022年/アメリカ/167 分/原題:Blonde/Netflixで9月28日から配信

■ストーリー

幼少のノーマ・ジーン(モンローの本名)は母親と2人で生活していた。母親は壁にかかったハンサムな男性の写真を指差し「あの人がパパ」といっていたが、複雑な事情があり誰にも言うなと言われる。その後、母親は入院しジーンはロサンゼルスの養護施設に預けられる。そして大人になったジーンは、セクシーな水着姿で雑誌の表紙を飾るなどピンナップモデルとしてキャリアを始める。ある日、ハリウッドの関係者の部屋でオーディションを受けるが、その場で犯され、そして映画デビューの道が開かれる。「ノックは無用」(1952年)のスクリーンテストで迫真の演技と役への熱い思いを語り、映画会社との契約を獲得する。一方で、撮影中に不安定になり薬を飲むなど精神的な問題も描かれながら、「ナイアガラ」(1953年)などでモンローの人気は急上昇していく。
そして「チャップリンの遊び人の息子」とその友人の「エドワード・G・ロビンソンの息子」とつるみ、スリーサムをするなどの関係がゴシップ誌をにぎわし、付き合いを禁じられてしまうが妊娠して中絶。さらにはヤンキースのスター選手ジョー・ディマジオとの結婚。「七年目の浮気」(1955年)の有名な地下鉄の通風口から吹き上がる風でスカートが舞い上がるシーンの撮影風景や、それを見たディマジオが激怒して離婚へと発展。さらには劇作家アーサー・ミラー(エイドリアン・ブロディ)との出会いと結婚・離婚、ケネディ大統領との不倫など波乱の生涯が描かれる。

■見どころ

”永遠のセックス・シンボル“といわれ、数々のヒット作で一世を風靡し、ケネディ大統領と弟のロバート・ケネディ司法長官との不倫スキャンダルの中、1962年8月5日、36歳の若さで急死したモンロー。睡眠薬の過剰摂取による自殺と発表されたが、いまだに他殺説も取りざたされているなど謎も残されている。今作はそのモンローの「光と影」のうちの「影」の部分を独自の視点というよりで脚色し、大胆なベッドシーンや、パロディも交えて描いている。そして、「#MeToo」で改革されつつあるハリウッドの古い体質、大統領とのスキャンダルなどに振り回されたモンローの孤独や痛みにスポットがあてられていて、モンロー映画の新機軸を見せている。
アナ・デ・アルマスは原作やモンローの映画、記録フィルムなどを見て研究し、毎日2時間半から3時間かけてメイクをしてモンローをスクリーンに再現した。繊細で不安げな様子を感じさせるモンローの言い回しや態度を巧みに演じ、さらにはバストを何度も全開。大胆なスリーサム・シーンまで演じている。またかの大統領に似た俳優が演じる「大統領」とのベッドシーンでオーラル行為を強いられるパロディのようなシーンもあり、モンローの波乱の生涯と生き様を熱演している。
(2022年9月28日よりNetflixで配信)

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