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映画
米アカデミー賞、昨年のビンタ事件を受けて「危機管理チーム」を結成
(2023年2月24日8:45)

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、3月12日(現地時間)に開催される第95回アカデミー賞授賞式に備え、昨年の授賞式で起きたウィル・スミス(54)の“ビンタ事件”のような騒動を防止するために「危機管理チーム」を結成したことが分かった。米メディアが報じた。
米サイト「TMZ」によると、アカデミー賞の関係者は、授賞式で不測の事態が起きたときに対応するために「危機管理チーム」を結成したという。
アカデミーの役員によると、「私たちは、これまで経験したことのないような危機管理チームを結成し、多くの計画を立てています。多くのシナリオを想定しています。今すぐには予想できないことでも、万が一に備えて計画を立てておくことが我々の望みです」と明かしたという。
危機管理チームは、誰かや何かが手に負えなくなったときに、素早く集合し、どのような行動を取るかを決めることができるという。
本当に不愉快なことをした人をステージから引きずり下ろしたり、客席から追い出したりすることも考えられる。実は最近、アカデミーの幹部が、昨年の授賞式でウィル・スミスがプレゼンターのクリス・ロックを平手打ちした時に、組織が何らかのアクションを取らなかったことを後悔していると表明したという。
ただ、問題なのは、このような騒動は突発的に起こるということで、テレビの生放送中に、いかなる委員も数分、もっと適切には数秒で決定を下すことを期待するのは、大きな無理があると同サイトは指摘した。第95回アカデミー賞の授賞式は3月12日(日本時間同13日)にロサンゼルスのドルビーシアターで行われ、コメディアンで俳優のジミー・キンメルが第89回、第90回にゥづいて3度目の司会を務める。
■ウィル・スミスの”ビンタ事件“

昨年3月27日(現地時間)にロサンゼルスで開催された第94回アカデミー賞授賞式で、プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロック(58)がウィル・スミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミス(51)が脱毛症のために坊主頭にしていることをギャグにしたことに怒り、客席にいたスミスがステージに上がってロックを平手打ちにして大きな波紋を広げた。同賞を主催する映画芸術科学アカデミーを退会し、今後10年間アカデミー賞授賞式をはじめアカデミー関連のイベントに出席することを禁じられた。スミスは「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞した。