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映画
「007」シリーズ ボンドは「男でイギリス人または英連邦出身者」 ライアン・ゴズリング、クリス・へムズワース、カーティク・アーリヤンが浮上
(2025年3月10日10:30)

Amazon.com会長で億万長者のジェフ・ベゾス氏が所有するアマゾン・MGMスタジオが、「007」シリーズの製作者バーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンから7億7000万ポンド(約1470 億円)でシリーズの映画化権利を買い取ったことで、ファンはイギリスのスーパースパイを変質させるのではないかと恐れていたが、「ジェームズ・ボンドは男であり続け、イギリス人または英連邦出身者であることに変わりはない」との方針が明らかになったという。そして第7代ボンド役に、ライアン・ゴズリング、クリス・へムズワース、カーティク・アーリヤンの名前が浮上している。
英紙デイリー・メール(電子版)によると、アマゾン・MGMスタジオは今週、ジェームズ・ボンドの性別や国籍を変更しないことを決めた社内メモを回覧したという。
ある関係者は、「ボンドの将来について、多くの誤った噂が流れています。アマゾンはボンドの精神を守り続けることに全力を注いでおり、そのためにはボンドは英国人か英連邦出身者でなければならず、しかも男性でなければならない」と語ったという。ジェフは大のボンドファンであり、アマゾンがこのフランチャイズをどのように発展させることができるかに興奮している。だから今週、みんなを安心させるためにメモを出したという。
ブロッコリ女史とウィルソン氏は、1995年に過去のボンド映画を製作したイギリスのイーオン・プロダクションズを買収して以来、イギリスのヒーローのイメージを激しく守ってきた。イーオンは、彼女の父であり、ウィルソン氏の継父であるアルバート・R・ブロッコリによって設立され、1961年にボンドの生みの親である作家イアン・フレミングから、「007」シリーズの映画化権を買い取った。
そして、ブロッコリ氏は、アマゾンにシリーズの映画化権を売却するにあたって、にボンドが英国人であることを主張したという。
同シリーズは、ショーン・コネリーが初代ジェームス・ボンドを演じた1962年の第1作「007は殺しの番号」から、6代目ボンド、ダニエル・クレイの「007/ノータイム・トゥ・ダイ」(21)まで25作製作されている。
クレイグは25作目でボンド役を引退しており、7代目ボンドをめぐってこれまでに様々な俳優の名前が取りざたされてきた。イドリス・エルバが黒人初のボンドになるかと注目されたが本人は否定している。
そうしたなか、「ラ・ラ・ランド」や「バービー」などで知られるカナダ出身のライアン・ゴズリングが未来のボンドとして期待されているという。
さらに、「アベンジャー」シリーズのソー役で知られるクリス・ヘムズワースの名前も浮上しているという。メルボルン生まれのヘムズワースは、ボンドを筋肉隆々のアクションマンとして生まれ変わらせることができると期待されているという。
さらにはボリウッドスターのカーティク・アーリヤンの名前も取りざたされているという。母国インドではロマンチックな主人公を演じることで有名で、その美貌とスクリーンでの存在感は多くのファンを獲得しているという。
26作目となる最新作では、誰がボンドを演じ、ボンドガールをどんな女優が演じるのか、成り行きが注目される。