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ハリウッド特急便
ジョニー・デップVSアンバー・ハードの名誉毀損裁判 デップが法廷で証言
(2022年4月19日11:45)
ジョニー・デップVSアンバー・ハードの名誉毀損裁判で、デップが19日(現地時間)に法廷で証言することがわかった。先週にはジョニー・デップの看護師が出廷して「アンバー・ハードがケンカのきっかけになった」などと証言した。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ジョニー・デップ(58)がアンバー・ハード(35)がワシントン・ポストで発表したコラムを名誉棄損として5000万ドル(約63億円)を請求して提訴した裁判で、デップが初めて証言台に立つことが決まり、さらに劇的な展開を迎えるとみられている。
デップは2018年にハードがワシントン・ポスト紙に寄稿したDV被害についてのコラムをを名誉棄損で訴えている。コラムにデップの名前はなかったが、2015年から2017年までハードと結婚していたデップは、元彼が巨額の離婚調停を成立させるために虐待疑惑を捏造し、それが彼のキャリアにダメージを与えたと主張している。ディズニーはハードのコラムが掲載されたわずか4日後に、数十億ドル規模の出演料の「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの主役ジャック・スパロウ船長役からデップを降板させた。一方、ハードは自分が真実を語ったと主張し、デップに対して1億ドル(約126億円)の賠償金を求めて反訴している。
先週、名誉毀損裁判が開始され、2人のハリウッドスターの間で激しい対決が繰り広げられることになった。ハードの弁護士ベン・ロッテンボーンは、クライアントがデップから「身体的、感情的、言語的、心理的虐待」や「デップによる性的暴力」など、「さまざまな形の家庭内虐待を受けたことを示す証拠が提出されるだろう」と主張した。デップはハードの申し立てを「架空のもの」として強く否定している。
#BREAKING: Court TV has confirmed that tomorrow #JohnnyDepp will take the stand in his defamation trial against ex-wife #AmberHeard.
— Court TV (@CourtTV) April 18, 2022
WATCH #CourtTV LIVE - Depp v. Heard - https://t.co/tnYdPcDRMU pic.twitter.com/Riom2QpoyL
■ジョニー・デップの看護師が「アンバー・ハードがケンカのきっかけになった」と証言
米サイト「TooFab」によると、ジョニー・デップの看護師デビー・ロイドさんは14日(言t時間)の公判で、デップとアンバー・ハードの間で何度もケンカを目撃しており、それらはハードが仕向けたものだったと語った。ハードが当時の夫と頻繁に口論を始めようとし、一方彼は立ち去ろうとすると主張した。ロイドさんはデップがアヘンから解毒するのを助けるために雇われたという。
彼女は目撃した喧嘩の回数はわからないが、このような状況は頻繁に起きていたといい、デップがハードとの口論から逃れようとして「部屋から部屋へ」移動したが、ハードは彼を追い続けたことがあったのを思い出したという。
ロイドさんは、デップの治療をしていたときのメモを整理し、2014年9月にプライベートアイランドで行われたとされる2人のケンカの1つについて証言した。デップがイライラしてホワイトボードを殴ったと思われる後、血まみれの拳でいるのを見つけたという。メモには、「ハードが "厄介なパニック "を起こした後、デップが彼女に薬を求めた」などと記されていたという。
ロイドさんは、デップが指を切断した事件についても聞かれた。家に入るとテレビが壊され、壁に文字が書かれているなど「めちゃくちゃだった」というが、何が書かれていたかは覚えていないという。彼女は、切り落とされたデップの指を探すのを手伝ったという。
彼女は、デップがどのように指を切ったのかはわからないが、当時、さまざまな人から、ハードがウォッカの瓶を投げつけたが、デップが携帯電話でそれを叩きつけたという話も聞いたという。
裁判は6週間続くとみられ、デップ本人は19日(日本時間20日)に証言台に立つ予定。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
デップとハードは2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
18年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラから醜い男にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップの名誉棄損裁判では、「サン」の記事は「おおむね事実」としてデップは敗訴し,
控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が2022年4月12日(現地時間)、米バージニア州フェアファックスの裁判所で開始。ハードは1億ドル(約125億円)を請求して反訴している。