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ハリウッド特急便
アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットのDV疑惑の捜査記録開示を求めてFBIを提訴
(2022年4月24日11:00)
アンジェリーナ・ジョリー(46)が2015年のプライベートジェット機の中でブラッド・ピットが(58)の長男マドックス(20)を罵倒して暴力をふるったとされる疑惑に関するFBIの捜査の内容や、なぜ捜査官がピットを起訴しなかったのかについて詳細を調べるため、匿名でFBIを提訴し、「必死の証拠漁り」を繰り広げたと報じられた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、FBIは2016年、アンジーとピットら一家がヨーロッパから帰国するフライト中に、ピットが当時15歳の息子マドックスと口論になり罵倒したとする主張をめぐり、ピットに対する調査を行ったとされる。匿名の通報でFBIが捜査したが不正行為はなかったとして2016年11月22日に捜査は打ち切られた。その数日後、アンジーは裁判所にピットとの離婚を申請していた。
そして最近、ジェーン・ドウ(名前のわからない女性。または訴訟で本名が不明か名前を出したくないときに使う女性名)を名乗る女性が、数年前にプライベートジェット機で起こったとされる家庭内暴力事件の捜査に関する情報が、ジョリーがピットと別れるきっかけとなった事件の内容と一致したとしてFBIの記録の開示を求めて提訴した。このジェーン・ドウはアンジーと強く疑われるという。
情報公開法に基づいて起こされたこの訴訟は、「数年前に起こった、原告と未成年の子供たちが被害者・目撃者となった家庭内暴力事件の捜査に関する」情報を求めているという。
情報筋によると、アンジーは元夫ピットとの裁判を有利に展開するための「証拠漁り」ではないかと取りざたされている。元夫婦は6人子供の共同親権を求めて争っており、さらにピットは、共同で所有していた南フランスのワイナリーの株をアンジーが無断で売却したとしてアンジーを提訴している。
アンジーの訴えでは、今回のFBIの情報公開請求は、「子どもたちが医療とトラウマ・カウンセリングを受けるために必要な情報を得る」ためのものだとされている。
ジェーン・ドウは訴訟の中で、自分は「公的地位」を持っており、匿名を希望しているとし、相手である夫も公的地位を持っていることを付け加えている。法律関係者は、すべての事実が合致するため、この訴えはアンジーによって起こされたものだという「極めて強い可能性」があるという。ある関係者は、6人の子供をめぐる親権争いが続く中、アンジーはピットに対して不利な情報を見つけようとしていると主張している。ただ、法律関係者は、「FBIが、無罪で終了した捜査に関する情報を共有した前例はほとんどない」と指摘する。
ジェーン・ドウの代理人のアマンダ・クラマー弁護士は、「家族のプライバシーを守ろうとする原告の身元についてコメントすることはできません。我々の立場は、被害者や遺族は、連邦機関の犯罪記録にアクセスできて、子供や自分たちのために健康やトラウマのケアや法的保護を擁護できるようにすべきです」 と述べた。FBIの広報担当者は、「係争中の訴訟に関するコメントは禁止している」と述べている。