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大学不正入試事件でフェリシティ・ハフマン被告に禁固1月と罰金2万ドル求刑

(2019年8月31日)

フェシリティ・ハフマン
ハフマン被告 (インスタグラムから)

女優らの子息の大規模な大学不正入学事件で、検察当局は人気ドラマ「デスパレートな妻たち」などで知られる米人気女優フェリシティ・ハフマン被告(56)に対して、禁固1月と罰金2万ドル(約214万円)を求刑したことが分かった。ハリウッドの人気女優が刑務所に収監されることになるのか注目されている。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、米連邦検事局は6日(現地時間)、ハフマン被告に対して禁固1月と2万ドルの罰金を求刑した。ハフマン被告は今年3月に仲介者の大学入試コンサルタント、ウィリアム・シンガー被告(58)に1万5000ドル(約165万円)を支払って、長女のSAT(大学適性試験)の点数を上乗せさせた贈賄などの罪で起訴された。

検察は「ハフマン被告の詐欺行為は計画的で故意のものだった」と指摘した。さらに「ハフマン被告のノートには、彼女が不正な行為をしていることを自覚していたこと。さらに、シンガー被告と共謀して不正が発覚しないように企てたことが書かれていた」としている。

ハフマン被告は4月に罪状を認め罰金と賠償金を合わせて2万ドルを支払うことで検察が求刑を「禁固4~10か月」に軽減することで合意していた。今回さらに1月に軽減されたことになる。ハフマン被告の代理人は「彼女は自分の行為を後悔して、心底から恥じた」とコメントしている。代理人は、禁固刑の代わりに1年の保護観察と250時間の社会奉仕を行うことを提案しているという。判決は9月13日、ボストンの裁判所で言い渡される。大物女優が1か月間の刑務所生活となるのか判決の成り行きが注目される。

■大学不正入試事件

受験生の親たちが総額で2500万ドル(約28億円)をシンガー被告に払い、ハーバード大、エール大、南カリフォルニア大、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)など難関のエリート大学に裏口入学させたとされる。シンガー被告は大学の関係者らに賄賂を渡して替え玉受験や点数操作などの手口を駆使して裏口入学を実行したとされる。
ハフマン被告と女優ロリ・ロックリン被告を含む33人の受験生の親と仲介者、大学関係者計50人が起訴される史上最悪の裏口入学事件に発展して全米に波紋を広げた。

■ロリ・ロックリン被告は50万ドルで娘2人を不正入学

ドラマ「フルハウス」などで知られる女優ロリ・ロックリン被告(54)と夫のファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリ被告は、シンガー被告に50万ドル(約5500万円)を払って、実際にはスポーツの経験がない娘2人をボートの選手と偽り、南カリフォルニア大のスポーツ関係の幹部にわいろを渡してボートチームの推薦枠で不正入学させたとされる。2人に対する求刑はまだ行われていないが、ハフマン被告よりかなり重い求刑がなされる可能性が高いとみられる。