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ゴールデングローブ賞 ホアキン・フェニックス主演男優賞 ブラピ助演男優賞 Netflix旋風は起こらず

(2020年1月6日)

アカデミー賞の前しょう戦となる第77回ゴールデングローブ賞の授賞式が5日(現地時間)、米ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで行われ「1917 命をかけた伝令」が有力視されていた「アイリッシュマン」を抑えて作品賞を受賞した。主演男優賞(ドラマ部門)は本命視されていた「ジョーカー」のホアキン・フェニックスが下馬評通りに受賞。(下の写真=ゴールデングローブ賞の公式インスタグラムより)主演女優賞(同)は本命視されていたスカーレット・ヨハンソン(「マリッジ・ストーリー」)は「ジュディ 虹の彼方に」のレネー・ゼルウィガーに敗れる波乱の展開となった。助演男優賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のブラッド・ピット、同助演女優賞に「マリッジ・ストーリー」のローラ・ダ―ンが選ばれた。

「ジョーカー」は作品賞、ホアキン・フェニックスの主演男優賞(ドラマ部門)、トッド・フィリップス監督の監督賞、作曲賞の4部門にノミネートされホアキンの主演男優賞と作曲賞を受賞した。ホアキンの圧巻の”ジョーカー演技“はアカデミー賞でも最有力になりそうだ。

ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオが共演した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は作品賞、クエンティン・タランティーノ監督の監督賞、レオの主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)、ブラピの助演男優賞など5部門にノミネートされていたが作品賞、ブラピの助演男優賞(上の写真=ゴールデングローブ賞の公式インスタグラムより)、脚本賞の最多3部門で受賞した。

またエルトン・ジョンの半生を描いた「ロケットマン」はタロン・エガートンが主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)と作曲賞「I’m Gonna)Love Me Again」(エルトンとタロン)を受賞した。

■Netflixはノミネートで大躍進も受賞は助演女優賞のみ

Netflixの3作品「マリッジ・ストーリー」、「アイリッシュマン」、「2人のローマ皇帝」が初めて作品賞にノミネートされるなど躍進ぶりが目立ったが、スカーレット・ヨハンソンの主演女優賞、アダム・ドライヴァーの主演男優賞など最多6部門にノミネートされた「マリッジ・ストーリー」はローラ・ダ―ンの助演女優賞のみとどまった。また、作品賞、マーティン・スコセッシ監督の監督賞、アル・パチーノ、ジョー・ペシの助演男優賞など5部門にノミネートされたロバート・デ・ニーロ主演のNetflix作品「アイリッシュマン」は作品賞の有力候補といわれていたが無冠に終わった。また「2人の皇帝」も無冠に終わるなど本番ではNetflix旋風は起きなかった。

カンヌ国際映画祭で最高賞(パルムドール)を受賞した韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」は監督賞(ポン・ジュノ)、脚本賞(ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン)、外国語映画賞の3部門にノミネートされ外国語映画賞を受賞した。

第92回アカデミー賞は1月13日深夜(日本時間)にノミネートが発表され、2月10日の授賞式が行われるが、Netflixの巻き返しが成るか注目される。

【主要部門の受賞】
〇作品賞(ドラマ部門)「1917 命をかけた伝令」
〇作品賞(ミュージカル/コメディー部門)「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
〇監督賞 サム・メンデス(「1917 命をかけた伝令」)
〇主演女優賞(ドラマ部門)レネー・ゼルウィガー(「ジュディ 虹の彼方に」)
〇主演男優賞(ドラマ部門)ホアキン・フェニックス(「ジョーカー」)
〇主演女優賞(ミュージカル/コメディー部門)オークワフィナ(「フェアウェル」)
〇主演男優賞(ミュージカル/コメディー部門)タロン・エガートン(「ロケットマン」)
〇助演女優賞ローラ・ダーン(「マリッジ・ストーリー」)
〇助演男優賞ブラッド・ピット(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)