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ハリウッド特急便
「ジャック・リーチャー」の原作者、トム・クルーズからアラン・リッチソンへの主役変更に言及
(2022年2月8日11:45)
ベストセラー小説「ジャック・リーチャー」シリーズの著者リー・チャイルズ(67)が、同シリーズをドラマシリーズ化する「Amazonプライム・ビデオ」の新シリーズ「ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~シーズン1」(原題:REACHER)(配信中)で主人公のジャック・リーチャー役がトム・クルーズ(59)からアラン・リッチソン(39)にキャスティングし直されたことについて言及した。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、クルーズは「ジャック・リーチャー」シリーズ9作目の同名小説を映画化した「アウトロー」(2012年)と「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」(2016年)の2作で主人公のジャック・リーチャーを演じたが、「Amazon プライム・ビデオ」の新シリーズにはアラン・リッチソンが起用された。原作者のチャイルズは新キャストを喜んでいるという。
チャイルズは、ジャック・リーチャーについて「非常に背が高く、非常に体の幅が広く、腕が長く、足が長い」「手はディナープレートの大きさ」と描写しているため、ファンはクルーズの身長を心配していたという。クルーズは身長約170㎝だが新シリーズでは身長約188cmのアラン・リッチソンが主人公を演じている。
チャイルズはこのプロジェクトのエグゼクティブ・プロデューサーを務めており、キャスティング変更についての考えを述べた。「小説のファンには、リーチャーはこうあるべきだという明確なイメージが出来上がっていたため、(クルーズのキャスティングに)批判がありました」とチャイルズは語る。「もっと大きな男にすれば本のファンは喜ぶだろうと考える機会になったのです」という。「しかし、私たちは本以外の視聴者にも目を向けています。彼らは何を求めているのか?彼らは素晴らしいエンターテイメントを必要としていて、彼らを満足させることも必要でした」と述べた。
同シリーズは、退役した元軍の警察官ジャック・リーチャーが身に覚えのない殺人容疑で逮捕される。そして自分が汚職警官や怪しいビジネスマン、策謀をめぐらせる政治家などがひしめきあい、命も落としかねない陰謀のまっただ中にいることを知るという内容。第1シーズンは、チャイルドの著書「キリング・フロアー」がもとになっている。
クルーズからリーチャー役を引き継いだリッチソンは、「サイズというのは、物語のある部分において重要だと思うんだ。リーチャーは人々を怖がらせなければならないが、普通の大きさの俳優よりも、巨漢の俳優の方がそれがとても簡単にできるんだ」と語る。「役作りのために30ポンド(約13キロ)体重を増やしたんだ。とてもいい気分だよ。これが僕の自然なサイズだし、僕でいられるのはいい気分だよ」という。
「トム・クルーズ は大好きなんだ。彼の他の映画も全部見ている。彼はアイコンであり、生きる伝説だ。彼のような人はいない」とクルーズをリスペクトすることも忘れなかった。「しかし本を愛し、本物のリーチャーを見たいと願うファンへの敬意から、これは私の挑戦でした」と語っている。